広島県の方言一覧!よく使う広島弁まとめ

広島県の方言

広島県の方言は、かつての国の境界を基に備後方言と安芸方言の2つに分類されます。これらの方言は福山市を中心とする地域が備後、広島市を中心とする地域が安芸となっています。この2つの方言の違いは、文末の表現などに見ることができ、備後では「〜やんす」、安芸では「〜がんす」となることが特徴です。

また、単語の発音にも違いがあります。例えば、「赤い」は備後方言では「あけぁー」、安芸方言では「あかー」と発音します。そして「大根」についても備後方言では「だぇーこん」、安芸方言では「だーこん」と表現が異なります。

広島県方言でよく知られている特徴として、「〜だから」を意味する「じゃけん・じゃけー」や、語尾に「のー」をつける言い方があります。例えば、「えー天気じゃのー」は「いい天気だね」という意味になります。

さらに、「〜ちゃった」という敬語表現もあり、これは標準語の「〜いらっしゃった」に対応します。例えば、「先生がきちゃった」という表現は「先生がいらっしゃった」という意味となります。

また、痛みを表現するための独特な単語が存在し、「にがる」や「はしる」などが使用されます。

今回は、広島県の方言を一覧で五十音順にご紹介します。

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はじめに:広島県の有名な方言といえばコレ!

有名な方言

広島県の方言では、一般的に使われる語尾「〜だ」が「〜じゃ」に変わります。また、共通語での「〜だから」は、この方言では「〜じゃけー」や「〜じゃけん」と言います。

広島県の方言を一覧でご紹介する前に、まずは広島県の有名な方言をご紹介します。

方言博士
最低限これだけは知っていれば、きみも立派な広島っ子じゃ!

いたしー

窮屈・難しい・わずらわしい

「この服は、ちーといたしゅーなった」で「この上着は少し窮屈になった」と言う意味。「この問題は、いたしー」などと使う。

じゃけん

〜だから

「一人じゃけん」で「一人だから」という意味。

もとーらんじゃ

つまらないんだ


先生がきちゃった

先生がいらっしゃった

「〜ちゃった」は敬語表現。共通語の「〜(し)てしまった」という意味ではないので注意。

かばち

もんく、屁理屈

「かばちばかりたれず、しっかりはたらけ!」などと使う。

かばちゅう たれんな!

もんくを いわないで!


あしが たう?

足が とどく?


ぶち

ものすごく

「ぶち ひさしぶり!」などと使う。

いたしい

むずかしい

「これ、ぶちいたしい」で、「これ、すごくむずかしい」という意味。

かぐる

強く引っかく

「兄妹喧嘩をしていて、妹にかぐられた」などと使う。

たわん!

とどかないよ!


すいばり

とげ


なにしょうるんなー

なにをしてるの


かもう

からかう

「犬をかもーて、かまれんさんな」などと使う。

そうでがんす

そうでございます


いびせえのう(安芸の方言)

おそろしいなあ


そうでやんす(備後の方言)

そうでございます


きょーてえのう(備後の方言)

おそろしいなあ


さかな しごしようか

魚 さばこうか


ひまじゃけー

ひまなので


どーたら こーたら

あれや これや


そーじゃろ

そうだろう


じゃいけん

じゃんけん


ええがに いかん

うまく いかない


みてる

なくなる

「お菓子、もうみてたー」で、「お菓子、もうなくなったー」という意味。

ぼっこー

たくさん

「魚がぼっこーとれた」「まんじゅう、ぼっこー食べた」などと使う。

あ〜 たいぎー

あ〜 めんどうだ


はよ、ごはん食べんさい!

早くごはん食べなさい!

「〜(し)んさい」は「〜(し)なさい」の意味。

なに はぶてとんの?

何 怒ってるの?


なに、はぶてとるん?

何、すねてるの?


じゃけえ、ゆうたじゃろ

だから 言ったでしょう

広島の方言には特有の音が多く存在し、「が」「ば」「じゃ」などの音が頻繁に使われます。また、文末の表現については、「〜じゃろ」が「〜だろう」、「〜しにゃあ」が「〜しないと」という意味になるなど、強い印象を与える表現が多く見られます。

あれみい、すぐはぶてるんじゃけえ!

ほら見ろ、すぐふくれっつらするんだから!


歯がはしる!

歯がいたい


あつい

何かが ささったとき


にがる

おなかが いたいとき


うばる

傷が うんではれたとき

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「あ行」広島県の方言一覧

方言 意味
あがーに あのように
あつい 痛い
あののー あのね
あばすれる 騒ぎ立てる
あまくりかえる 余る
あらましな 荒っぽい、乱雑な
いけにゃー だめならば
いけん いけない
いたしい 難しい
いど おしり
いなげ 変だ
いぬる 帰る
いびしー、いびせい 気味が悪い、汚らしくていや
いらう さわる
うち
うちかた わたしの家
えーがの いいじゃないか
えっと たくさん
えらい 疲れた、しんどい
おどれ お前
おどろく 目が覚める
おはようがんす おはようございます
おばる 痛い
おめでとーがんす おめでとう
おんびん、おんびんくそ、おんびんたれ こわがり、臆病者
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「か行」広島県の方言一覧

方言 意味
〜がんす 〜ございます
がめる ちょろまかす
かもう からかう
きちゃにゃー 汚い
きっぽ 傷跡
きばる 張り切る
きょーとい 怖い
ぎり つむじ
くじゅーくる ぐずる
くたぶれた 疲れた
くつばいー くすぐったい
けー 来い
けつ 最後尾
げに ほんとうに
けんげん 片足飛び
こう 買う
こーへぇ 生意気、ませているこすい
こすい ずるい
こまい 小さい

「さ行」広島県の方言一覧

方言 意味
さえん パッとしない
さでくりおちる 転び落ちる
さばる しがみつく
しごんならん 手に負えない
しごんぼう やんちゃな坊主、いたずらっこ
しにる、しにいる 青あざ
じゃけえ だから
すばろーしい うるさい、やかましい
せせろーしい うるさい
せらう やきもちを焼く、嫉妬する、うらやむ
そがいに そんなに
そそね うたたね
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「た行」広島県の方言一覧

方言 意味
たいぎい おっくうだ
だいじない 差し支えない
たう 届く
たちまち とりあえず
たばこにする 休憩する
たわん 届かない
だんだん ありがとう
たんびゅう たびたび
ちびる すり減る
つまらん だめだ
てーさいこく 気取る
でぶちん おでこ
とーから 前から
どーなろーに どうしようもない、お手上げ
どがーに どのように
どぎゃーな どう、どんな
どんどろさん かみなり

「な行」広島県の方言一覧

方言 意味
にがる 鈍い痛み
ぬくめる 温める
ねき 近く
ねぶる なめる
ねんごーたれる くどくどと説明する

「は行」広島県の方言一覧

方言 意味
はぐる めくる
はぐいい はがゆい
はしる 痛い
ひやい 冷たい
ぶち とても・大変
ほうじゃのう そうだなあ
ほかす 捨てる
ぼっこー たくさん

「ま行」広島県の方言一覧

方言 意味
まいたんび いつも
まひげ 眉毛
みてる なくなる
みやすい 簡単
むつこい 味がしつこい
めぐ 壊す
めぼ、めんぼ、めべーとー ものもらい
めめくそ 目やに

「や行」広島県の方言一覧

方言 意味
やおい やわらかい、やさしい、弱い
やねこい いやらしくて、しつこい

「わ行」広島県の方言一覧

方言 意味
われ あなた、きみ
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広島県の方言まとめ

方言まとめ

広島県は古くは備後国と安芸国の二つの国に分かれていたため、方言も二つの大きなグループ、備後方言と安芸方言が存在します。

備後方言は県の東部、例えば福山市や尾道市で話されており、安芸方言は県の西部、例えば広島市や呉市で使われています。

これらの方言にはそれぞれ特徴があり、語尾などに差異を持っています。例えば、備後方言では「~やんす」と言うのに対し、安芸方言では「~がんす」と言っていました。ただ、現在ではこれらの表現はあまり一般的に使われることはなくなっています。

また、広島県の方言の特徴として、言葉の中で二つの母音が連続する場面では、それらの音が合体して一つの音として発音されることがあります。

この特徴に基づき、備後方言では「赤い」を「あきゃー」と発音し、安芸方言では「あかー」と発音します。このように、広島県の方言はその地域の歴史や文化を反映した独特の魅力を持っています。

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