- 意味
- はっきりせず頼りない。不安で心もとない。うまくいきそうにない。
- よく使う形
- おぼつかない足取り/おぼつかない記憶/成功はおぼつかない。
- 表記
- 「覚束ない」と書くこともあるが、平仮名が一般的。
- 注意
- 「おぼつく」という現代語の動詞に「ない」が付いた語ではない。
「おぼつかない」とは、はっきりせず頼りない、心もとない、うまくいきそうにないという意味です。
「おぼつかない足取り」「記憶がおぼつかない」「このままでは成功はおぼつかない」のように、動作・記憶・見通しなどに不安がある場面で使います。
足取り・記憶などがしっかりしない場合にも、成功・回復などが期待しにくい場合にも使えるのが「おぼつかない」です。
「おぼつかない」の意味
「おぼつかない」には、現代語では主に次の意味があります。
| 意味 | 例 |
|---|---|
| しっかりせず、頼りない | おぼつかない足取り |
| はっきりしない、あやふや | 記憶がおぼつかない |
| 見込みが薄く、うまくいきそうにない | この成績では合格はおぼつかない |
| 不安で心もとない | 一人で任せるにはおぼつかない |
「おぼつかない」の使い方・例文
- 退院したばかりで、まだおぼつかない足取りだった。
- 昔のことなので、記憶が少しおぼつかない。
- このままの準備では、期限内の完成はおぼつかない。
- 慣れない日本語で、おぼつかない説明を続けた。
- 資金が確保できなければ、事業の継続もおぼつかない。
「おぼつかない足取り」とは?
「おぼつかない足取り」とは、足の運びが安定せず、ふらついたり頼りなかったりする歩き方です。
赤ちゃん・高齢者・病み上がりの人などの歩き方を表す場合があります。
ただし、人について使う場合は、相手を弱い・頼りないと評価する響きもあるため、本人への直接的な表現には配慮が必要です。
「おぼつかない」と「心もとない」の違い
どちらも「頼りなくて不安」という意味を持ちます。
| 言葉 | 特徴 |
|---|---|
| おぼつかない | 動作・記憶・見通しなどが不確か、頼りない。 |
| 心もとない | 頼りなく、不安に感じる話し手の気持ちを表しやすい。 |
たとえば「足取りがおぼつかない」は動作の不安定さを直接表し、「一人で任せるのは心もとない」は不安を感じる側の気持ちが強く出ます。
「おぼつかない」と「あやふや」の違い
「あやふや」は、内容・態度・記憶などが不確かで、はっきりしないことを表します。
「おぼつかない」は「あやふや」の意味に加えて、頼りなさ・不安定さ・見込みの薄さまで表せます。
「おぼつかぬ」は間違い?
「おぼつかぬ」も使われる表現です。
「おぼつかない」をやや古風・文章語的にした形として、
- おぼつかぬ足取り
- おぼつかぬ記憶
のように使われます。
「おぼつかない」は、現代語の動詞「おぼつく」+「ない」と考える語ではありません。そのため「おぼつきます/おぼつきません」のような活用は一般的ではありません。
「おぼつかない」の語源・表記
古くは「おぼつかなし」という形で使われ、はっきりしない・気がかりだといった意味を持ちました。
「覚束ない」と書くこともありますが、これは当て字的な表記として扱われ、現代では平仮名の「おぼつかない」が読みやすく一般的です。
類義語・言い換え
- 心もとない
- 頼りない
- あやふや
- 不確か
- 危なっかしい
- 見込みが薄い
よくある質問
「おぼつかない」とは簡単に言うと?
「はっきりせず頼りない」「うまくいくか不安」という意味です。
「おぼつかない足取り」とは?
足の運びが安定せず、ふらついて頼りない歩き方です。
「おぼつかぬ」は間違いですか?
間違いではありません。やや古風・文章語的な形として使われます。
「おぼつきません」と言えますか?
一般的ではありません。「おぼつかない」を動詞「おぼつく」の否定形と考えるのは適切ではありません。
まとめ
- 「おぼつかない」は、頼りない・あやふや・見込みが薄いという意味。
- 「おぼつかない足取り」は、歩き方が安定しないこと。
- 「おぼつかぬ」は使えるが、「おぼつきません」は一般的ではない。
- 「心もとない」「あやふや」とは、重なる部分がありつつ意味の焦点が異なる。