- 意味
- 速く激しい風のように、非常に素早く勢いよく動くさま。
- 読み方
- 「しっぷうのごとく」「はやてのごとく」と読まれる。
- 「如く」
- 「〜のように」という比喩を表す古風な言い方。
- 注意
- 『孫子』の原文そのものが「疾風の如く」という四字句なのではなく、関連する有名な句は「其の疾きこと風の如く」。
「疾風の如く」とは、速く激しい風のように、非常に素早く勢いよく動くさまを表す比喩表現です。
人の動き、行動、展開などについて、単に「速い」だけでなく、勢い・力強さ・一気に進む感じまで含ませたいときに使います。
「疾風の如く」の意味
「疾風」は、速く激しく吹く風を表します。
「如く」は、文語的な表現で「〜のように」という意味です。
したがって「疾風の如く」は、直訳すれば「疾風のように」となり、実際の用法では次のようなニュアンスを持ちます。
- 非常に速い
- 勢いがある
- 一気に動く
- 素早く駆け抜ける
「疾風の如く」の読み方
「疾風」には「しっぷう」と「はやて」の読みがあります。
そのため、「疾風の如く」は文脈により「しっぷうのごとく」または「はやてのごとく」と読まれます。
「疾風」という語自体に複数の読みがあるため、「疾風の如く」を必ず一方だけで読むと断定するのは避けたほうが安全です。音読する場面では、作品・引用元・固有の読みが示されている場合はそれに従います。
「疾風の如く」の使い方・例文
- 選手は合図と同時に、疾風の如く駆け出した。
- 騎馬隊が疾風の如く敵陣を駆け抜けた。
- 知らせを受けると、彼は疾風の如く現場へ向かった。
- 新チームは疾風の如く連勝を重ね、首位へ浮上した。
- 猫は物音に反応し、疾風の如く廊下を走り去った。
「疾風の如く」と『孫子』・風林火山の関係
「疾風の如く」と聞くと、武田信玄の「風林火山」を連想する人も多いでしょう。
「風林火山」で有名な表現のもとになったのは、『孫子』軍争篇の「其の疾きこと風の如く、其の徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」という趣旨の一節です。
ここで重要なのは、『孫子』の原文がそのまま「疾風の如く」という四字の慣用句になっているわけではないことです。
「疾風の如く」は、速さと勢いを風になぞらえる日本語の比喩表現として理解しつつ、『孫子』の「疾きこと風の如く」とイメージ上の近さがある、と捉えると正確です。
「疾風の如く」と「疾風迅雷」の違い
| 表現 | 意味・ニュアンス |
|---|---|
| 疾風の如く | 速い風のように、非常に素早く勢いよく。 |
| 疾風迅雷 | 風のように速く、雷のように激しいこと。行動が素早く激しい。 |
「疾風の如く」は速さ・勢いの比喩です。
「疾風迅雷」は、それに加えて激しさ・急激さまで強く表す四字熟語です。
「疾風の如く」と「電光石火」の違い
「電光石火」は、動作・決断などが非常に素早いことを表します。
「疾風の如く」は、風のように駆け抜ける動きのイメージが強く、「電光石火」は瞬間的な速さを強調しやすい表現です。
「疾風の如く」の言い換え
- 風のように速く
- 一気に
- 瞬く間に
- 電光石火の勢いで
- 疾風迅雷の勢いで
よくある質問
「疾風の如く」とは簡単に言うと?
速い風のように、非常に素早く勢いよく動くことです。
読み方は「しっぷうのごとく」「はやてのごとく」のどちらですか?
「疾風」には両方の読みがあるため、文脈によってどちらもあり得ます。作品などで読みが指定されている場合は、その読みを優先します。
「疾風の如く」は風林火山が語源ですか?
「風林火山」と強く関連するイメージはありますが、『孫子』の有名な句は「其の疾きこと風の如く」という形です。「疾風の如く」そのものを原文の固定句とするのは正確ではありません。
「疾風迅雷」と同じですか?
近いですが、「疾風迅雷」は速さに加えて雷のような激しさも強く表します。
まとめ
- 「疾風の如く」は、速い風のように非常に素早く勢いよく動くさま。
- 「疾風」には「しっぷう」「はやて」の読みがあり、文脈により両方あり得る。
- 『孫子』・風林火山とイメージ上の関係はあるが、原文そのものが「疾風の如く」ではない。
- 「疾風迅雷」は、速さに加えて激しさをより強く表す。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「疾風」
- 『デジタル大辞泉』「如く」
- 『デジタル大辞泉』「疾風迅雷」
- 『孫子』軍争篇