- 意味
- 組織・分野・立場などを隔てる境界を越えて、交流・協力・連携する。
- 比喩
- 「垣根」を、人と人・組織・分野を隔てる境界のたとえとして使う。
- 近い表現
- 垣根を取り払う・枠を越える・境界を越える・横断する。
- 注意
- 「越える」は境界をまたぐこと、「取り払う」は境界そのものをなくすことで、意味は完全には同じではない。
「垣根を越える」とは、組織・分野・立場・世代などを隔てる境界を越えて、交流・協力・連携することを表す比喩です。
「部署の垣根を越える」「業界の垣根を越える」「世代の垣根を越える」のように使います。
「垣根を越える」の意味
「垣根」は本来、敷地などを仕切るための囲いです。
そこから比喩的に、人・組織・分野の間を隔てる境界という意味でも使われます。
したがって「垣根を越える」は、境界をまたいで別の集団・領域と関わることを表します。
- 部署をまたいで協力する
- 異なる業界が共同で取り組む
- 世代を超えて交流する
- 学問分野を横断して研究する
「垣根を越える」の使い方・例文
- 部署の垣根を越えて新しいプロジェクトを立ち上げた。
- 企業と大学が組織の垣根を越えて共同研究を進めている。
- 世代の垣根を越えた交流の場をつくる。
- 音楽と映像の垣根を越えた作品として注目された。
- 宗派の垣根を越えて支援活動に取り組んだ。
「垣根を越える」と「垣根を取り払う」の違い
旧記事では両者をほぼ同じ言い換えとしていましたが、厳密には少し違います。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| 垣根を越える | 境界は存在したまま、その境界をまたいで交流・協力する。 |
| 垣根を取り払う | 境界・隔たりそのものをなくし、行き来しやすくする。 |
たとえば、部署の区分を残したまま共同プロジェクトを行うなら「部署の垣根を越える」、部署間の壁そのものをなくす制度改革なら「垣根を取り払う」が合いやすい表現です。
ビジネスでの「垣根を越える」
ビジネスでは、部門横断・業界連携・官民連携などを表す際によく使えます。
- 部門の垣根を越えた連携
- 業界の垣根を越えた協業
- 組織の垣根を越えた情報共有
一方、より明確なビジネス文書では、
- 部門横断で
- 組織横断で
- 業界を越えて
- 分野横断的に
などと言い換えることもできます。
「垣根を越える」と「枠を越える」の違い
「枠を越える」は、既存の分類・制度・常識などの制限を超えることを広く表します。
「垣根を越える」は、特に人・組織・分野など、複数の領域の間にある隔たりを越えるイメージが強い表現です。
「垣根を越える」の類義語・言い換え
- 境界を越える
- 枠を越える
- 部門横断で取り組む
- 分野を横断する
- 連携する
- 垣根を取り払う(境界自体をなくす場合)
よくある質問
「垣根を越える」とは簡単に言うと?
組織・分野・立場などの境界をまたいで交流・協力することです。
「垣根を取り払う」と同じですか?
近いですが同じではありません。「越える」は境界をまたぐこと、「取り払う」は境界そのものをなくすことです。
ビジネスで使えますか?
使えます。「部署の垣根を越えた連携」「業界の垣根を越えた協業」などが代表的です。
「壁を越える」との違いは?
「壁を越える」は困難・障害を克服する意味にも広く使えます。「垣根を越える」は集団・分野の間の境界を越える意味に向きます。
まとめ
- 「垣根を越える」は、組織・分野・立場などの境界を越えて交流・協力すること。
- 「垣根を取り払う」は、境界そのものをなくすニュアンス。
- ビジネスでは「部門横断」「組織横断」「業界を越えて」などに言い換えられる。