- 読み方
- うかがいたくぞんじます
- 意味
- 「伺いたいと思います」を、より丁重に表した言い方。
- 伺うの意味
- 「訪問する」と「尋ねる・聞く」の両方がある。
- 目上に使える?
- 使えます。取引先・上司などへの改まった依頼に向きます。
「伺いたく存じます」は、「伺いたいと思います」を丁重に表した言い方です。
「伺う」には、相手のところへ訪問する意味と、相手に尋ねる・聞く意味があるため、文脈によって意味が変わります。
「伺う」の意味
『デジタル大辞泉』では「伺う」に、「聞く」「尋ねる」「訪問する」などをへりくだって表す用法が示されています。
相手のところへ行きたい。
相手に尋ねたい。
「存じます」の意味
「存ずる・存じる」は、「思う」「知る」などをへりくだって表す語です。
「伺いたく存じます」は、文の形としては「伺いたいと思います」に相当し、改まったビジネスメールでも使えます。
訪問するときの例文
- ご挨拶のため、来週御社へ伺いたく存じます。
- 詳細をご説明するため、〇月〇日にお伺いしたく存じます。
- 一度直接ご相談したく、貴社へ伺いたく存じますが、ご都合はいかがでしょうか。
「伺いたく存じます」だけで終わらせず、「〇日はご都合いかがでしょうか」まで続けると、相手が返答しやすくなります。
質問するときの例文
- 契約内容について一点、伺いたく存じます。
- 今後の進め方について、いくつか伺いたく存じます。
- 差し支えなければ、選定理由について伺いたく存じます。
「お伺いしたく存じます」は二重敬語で間違い?
「伺う」自体が謙譲語なので、「お伺いする」を見て二重敬語だと説明されることがあります。
文化庁『敬語の指針』では、「お伺いする」「お伺いいたす」「お伺い申し上げる」を、習慣として定着している二重敬語の例として示しています。
したがって「お伺いしたく存じます」を、単純に「間違った日本語」と断定するのは適切ではありません。ただし、簡潔にするなら「伺いたく存じます」でも十分丁寧です。
「伺いたく存じます」と「伺いたいです」の違い
| 表現 | 印象 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 伺いたく存じます | 改まった・丁重 | 取引先・正式なメール |
| 伺いたいです | 比較的やわらかい | 社内・会話など |
「お伺いしてもよろしいでしょうか」との違い
「お伺いしてもよろしいでしょうか」は、相手に許可を求める形です。実際に会うことを丁重に表す場合は「お目にかかる」の意味と使い方も比較できます。
- 伺いたく存じます。=訪問・質問したいという意向を丁重に伝える。
- お伺いしてもよろしいでしょうか。=訪問・質問してよいか許可を求める。
ビジネスメール例
〇〇株式会社
△△様いつもお世話になっております。
新しいご提案について直接ご説明したく、来週一度御社へ伺いたく存じます。
〇月〇日午後、または〇月〇日午前でご都合はいかがでしょうか。
よくある質問
「伺いたく存じます」は目上に使えますか?
使えます。「伺う」と「存じます」を用いた、改まった表現です。
「伺いたく思います」は使えますか?
意味は通じますが、改まった場面では「伺いたく存じます」のほうが丁重な印象になります。
訪問なのか質問なのか分かりにくくなりませんか?
文脈によっては曖昧になります。「御社へ伺いたく」「一点伺いたく」のように対象を明示すると分かりやすくなります。
まとめ
- 「伺いたく存じます」は「伺いたいと思います」の丁重な表現。
- 「伺う」には「訪問する」と「尋ねる」の両方がある。
- 「お伺いしたく存じます」を単純に誤りとはしない。
- 実務では、訪問なら日時、質問なら質問内容を明確にすると伝わりやすい。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「伺う」
- 『精選版 日本国語大辞典』「伺う」
- 『デジタル大辞泉』「存ずる」
- 文化庁『敬語の指針』