- 読み方
- あおぎみる
- 意味①
- 上の方に顔や目を向けて、見上げること。
- 意味②
- 相手を高く評価し、尊敬すること。
- よく使う形
- 空を仰ぎ見る/恩師を仰ぎ見る/師と仰ぎ見る。
「仰ぎ見る(あおぎみる)」には、上の方を見上げる意味と、相手を尊敬し、敬う意味があります。「高い塔を仰ぎ見る」と「恩師を仰ぎ見る」では、同じ語でも表していることが異なります。
「仰ぎ見る」の意味と読み方
読み方は「あおぎみる」です。物理的に高い位置にあるものを見る意味と、心理的に高く評価する人を敬う意味があります。
「仰ぎ見る」の「仰ぐ」には、上を向いて見る・尊敬する・助力や指示を求めるなどの意味がありますが、「仰ぎ見る」では主に「見上げる」「尊敬する」という意味で使います。
「仰ぎ見る」の使い方・例文
- 展望台の真下に立ち、高くそびえる塔を仰ぎ見た。
- 夜の公園で、雲の切れ間から見える星空を仰ぎ見た。
- その研究者は、今でも多くの後輩から師と仰ぎ見られている。
- 彼女は長年指導を受けた先生を、人生の恩師として仰ぎ見ている。
- 記念碑を仰ぎ見ながら、そこに刻まれた歴史に思いをはせた。
「仰ぎ見る」の2つの意味を比較
| 用法 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 実際に上を見る | 頭を上げ、高いところに視線を向ける。 | ビルを仰ぎ見る。 |
| 尊敬する | 人物を敬い、優れた存在として高く評価する。 | 恩師を仰ぎ見る。 |
どちらの場合も、自分より高い位置にあるものを見るというイメージが土台になります。尊敬の場合は、実際に顔を上に向けている必要はありません。
「仰ぎ見る」と「見上げる」「仰ぐ」の違い
| 言葉 | 意味の中心 | 使い分け |
|---|---|---|
| 仰ぎ見る | 上方を見る。人を尊敬する。 | やや改まった文体にも合う。 |
| 見上げる | 下から上に目を向ける。人を立派だと評価する意味もある。 | 日常会話でも使いやすい。 |
| 仰ぐ | 上を見る、尊敬するほか、指示・援助などを求める。 | 「指示を仰ぐ」「助力を仰ぐ」など。 |
| 崇める | 高い存在として敬い、強く尊ぶ。 | 信仰や深い崇敬の場面にも用いる。 |
「見上げる」にも尊敬や称賛を表す使い方があります。「仰ぎ見る」との違いを、片方は物理的な意味だけ、もう片方は尊敬だけと決めつける必要はありません。
尊敬を表す言葉について詳しく知りたい場合は、「畏敬の念」の意味、「崇める」の意味と使い分けも参考になります。
使うときの注意点
上司などに指示を求めるときは「指示を仰ぐ」が自然です。「仰ぎ見る」は見上げる・尊敬する意味なので、動詞「仰ぐ」のすべての用法と置き換えられるわけではありません。
また、「師と仰ぎ見る」は相手への深い尊敬を表します。単に相手の背が高いという理由で使う表現ではありません。
類義語・言い換え
- 見上げる:上方に目を向ける。
- 仰視する:上を向いて見る、硬い表現。
- 敬う:相手を尊敬し、大切にする。
- 尊敬する:相手の人柄や能力を認めて敬う。
よくある質問
「仰ぎ見る」は何と読みますか?
「あおぎみる」と読みます。
「仰ぎ見る」は尊敬という意味でも使えますか?
はい。「師と仰ぎ見る」のように、人を高く評価して敬う意味があります。
「見上げる」と同じ意味ですか?
実際に上を見る意味では近い表現です。「見上げる」にも人を立派だと評価する用法がありますが、場面や文体で自然な方を選びます。
「指示を仰ぎ見る」は正しいですか?
一般には「指示を仰ぐ」が自然です。「仰ぎ見る」の基本的な用法とは異なります。
まとめ
- 「仰ぎ見る」は、上方を見ることと、人を尊敬すること。
- 「仰ぐ」には指示や援助を求める意味もあるが、「仰ぎ見る」とは区別する。
- 実際の動きなのか、尊敬の気持ちなのかを文脈で判断する。