- 読み方
- けんちょにあらわれる
- 意味
- 違い・変化・効果・症状などが、はっきり分かる形で出てくること。
- 現れる
- それまで見えなかったもの・なかったものが、見える形で出てくる。
- 表れる
- 感情・性質・傾向など内面的・抽象的なものが、外から分かる形になる。
「顕著に現れる」とは、違い・変化・効果・症状などが、誰の目にも分かるほどはっきり出てくることを表す言い方です。
「顕著」自体に「際立って目につく」「はっきりしている」という意味があるため、「顕著に現れる」は目立つ形ではっきり出てくるという意味になります。
どちらが常に正しいという関係ではありません。症状・人物・現象などが出てくるなら「現れる」、感情・性質・傾向・特徴などが外に示されるなら「表れる」が合いやすくなります。
「顕著」の意味
「顕著」は、際立って目につくさま、誰の目にも明らかなほどはっきりしているさまを表します。
そのため、次のような形でよく使われます。
- 顕著な差
- 顕著な増加
- 顕著な傾向
- 顕著な効果
- 顕著に現れる
- 顕著に表れる
「顕著に現れる」の使い方・例文
- 治療の効果は、数週間後から顕著に現れた。
- 気温が下がると、症状が顕著に現れることがある。
- 練習量の違いが、試合後半の動きに顕著に現れた。
- 新制度の影響は、翌年度の数字に顕著に現れている。
- 年齢による差が、反応速度に顕著に現れた。
「顕著に現れる」と「顕著に表れる」の違い
「あらわれる」には、主に「現れる」と「表れる」の二つの表記があります。
| 表記 | 中心となる意味 | 例 |
|---|---|---|
| 現れる | 見えなかったもの・なかったものが、姿や形を見せる | 症状が現れる/効果が現れる/人物が現れる |
| 表れる | 内面的・抽象的なものが、外から分かる形になる | 性格が表れる/感情が表れる/傾向が表れる |
「顕著に現れる」が合いやすい場合
それまで見えなかった現象・症状・効果・結果などが出てきたことを強調する場合です。
- 薬の効果が顕著に現れる
- 症状が顕著に現れる
- 気候変動の影響が顕著に現れる
「顕著に表れる」が合いやすい場合
もともと内側にある性質・特徴・傾向・意識などが、結果や態度に出ていることを表す場合です。
- 地域差が数値に顕著に表れる
- 性格の違いが行動に顕著に表れる
- 考え方が作品に顕著に表れている
「差」「傾向」「効果」などは文脈によって「現れる」「表れる」の両方が成立することがあります。何が「あらわれる」のか、そして「出現」を強調するのか「表出」を強調するのかで選ぶのが自然です。
「顕著に現れる」は重複表現?
「顕著」は「はっきり目につく」、「現れる」は「見える形で出てくる」という意味なので、意味が近く感じられます。
しかし、役割は同じではありません。
- 顕著に=どの程度はっきりしているか
- 現れる=そのものが出てくること
を表しているため、「顕著に現れる」は不自然な重複表現ではありません。
「顕著に現れる」の言い換え
- はっきり現れる
- 明確に現れる
- 際立って見られる
- 明らかになる
- 目立ってくる
文章を簡潔にしたい場合は、「顕著になる」と言い換えられることもあります。
よくある質問
「顕著に現れる」と「顕著に表れる」はどちらが正しいですか?
どちらも使えます。「現れる」は症状・効果・現象などが出てくる場合、「表れる」は性質・感情・傾向などが外から分かる形になる場合に合いやすい表記です。
「顕著に現れる」は二重表現ですか?
二重表現ではありません。「顕著に」は程度、「現れる」は出現を表しており、役割が異なります。
「成果が顕著に現れる」は自然ですか?
自然です。努力や施策の成果が、数値や結果としてはっきり出てきたことを表せます。
「特徴が顕著に表れる」は自然ですか?
自然です。特徴や性質のような抽象的なものが、行動・作品・数値などに外から分かる形で出ている場合に適しています。
まとめ
- 「顕著に現れる」は、変化・効果・症状などがはっきり分かる形で出てくること。
- 「現れる」は出現、「表れる」は内面・性質・傾向の表出に重点がある。
- 文脈によって「顕著に現れる」「顕著に表れる」の両方が成立する。
- 「顕著に現れる」は不自然な重複表現ではない。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「顕著」
- 『デジタル大辞泉』「現れる」
- 『デジタル大辞泉』「表れる」
- 『精選版 日本国語大辞典』「顕著」