- 読み方
- ごじせい
- 意味
- その時代の世の中、その時代の状態。
- よく使う形
- 「このご時世」「嫌なご時世」「こんなご時世」
- 時勢との違い
- 「時世」はその時代・世の中、「時勢」は時代が移り変わる勢いや成り行き。
「ご時世」は、その時代の世の中・その時代の状態を表す言葉です。
「このご時世では難しい」「嫌なご時世だ」のように、現在の社会状況や時代の風潮について述べるときによく使われます。
「ご時世」の意味
デジタル大辞泉では「時世(じせい)」を、時とともに移り変わる世の中・時代と説明し、「いやな御時世だ」という用例を示しています。
「ご時世」は、この「時世」に「ご」を付けた形です。
「このご時世だから仕方がない」と言えば、「今の社会状況・時代背景を考えると」という意味になります。
「ご時世」の使い方
- このご時世では、オンラインで手続きできるほうが便利だ。
- 物価が上がるご時世だからこそ、節約を意識する人が増えている。
- 個人情報の扱いに厳しいご時世なので、写真の公開には注意が必要だ。
- こんなご時世でも、対面でしか伝わらないことはある。
- 何かと世知辛いご時世だ。
「ご時世」は悪い意味で使う言葉?
必ずしも悪い意味だけではありませんが、実際には「今の社会状況では難しい」「昔とは違う」といった、やや否定的・皮肉的な文脈で使われることが多い表現です。
そのため、「便利なご時世になった」のように肯定的にも使えますが、「このご時世だから仕方がない」のような形のほうがよく見られます。
「ご時世」と「時勢」の違い
「時世」と「時勢」は同じ「じせい」と読みますが、中心となる意味が異なります。
| 語 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 時世 | その時代の世の中・その時代の状態 | 嫌なご時世だ |
| 時勢 | 移り変わる時代の様子・世の中の成り行き・時流 | 時勢に乗る、時勢に後れる |
デジタル大辞泉では「時勢」を、移り変わる時代のようす、世の中の成り行き、時代の趨勢・時流と説明しています。
「ご時世」は辞書の用例にも見られる定着した言い方ですが、「時勢」は通常「時勢に乗る」「時勢を読む」のように使い、「ご時勢」とする必要はありません。
「ご時世」と「時代」の違い
「時代」はもっと広い言葉で、歴史上の期間、ある時期、現代など多様な意味があります。
一方、「ご時世」は今その時代に生きている人が感じている世の中の状態を述べるときに使われやすい表現です。
時代
江戸時代/学生時代/時代が変わる
ご時世
このご時世では、現金を持ち歩かない人も多い。
ビジネスで使える?
使えますが、「ご時世」はやや口語的で、感想や時代認識を含む言葉です。
正式な文書や客観的な説明では、文脈に応じて次のように言い換えると明確です。
- 現在の社会情勢
- 昨今の状況
- 近年の傾向
- 現在の事業環境
- 社会情勢の変化
よくある質問
「ご時世」は敬語ですか?
相手の動作を敬う敬語ではありません。「時世」に「ご」を付けた慣用的な言い方で、「このご時世」のように使われます。
「ご時勢」と書いてもいいですか?
「時勢」は別の語として存在しますが、「このご時世」の意味で一般に使われるのは「ご時世」です。「時勢」は「時勢に乗る」「時勢を読む」のように使います。
「ご時世」は古い表現ですか?
古くからある語ですが、現在でも「このご時世」の形で普通に使われています。
まとめ
- 「ご時世」は「その時代の世の中・その時代の状態」。
- 「このご時世」「嫌なご時世」の形でよく使う。
- 「時世」は時代・世の中、「時勢」は時代の移り変わる勢いや成り行き。
- 「ご時勢」とするより、「時勢に乗る」「時勢を読む」のように使うのが一般的。
- 正式なビジネス文書では「現在の社会情勢」などに言い換えると明確。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「時世」
- 『精選版 日本国語大辞典』「時世」
- 『デジタル大辞泉』「時勢」
- 『精選版 日本国語大辞典』「時勢」