「元の木阿弥」の意味・使い方・例文・由来

「元の木阿弥」の漫画

「元の木阿弥」の読み方

もとのもくあみ

「元の木阿弥」の意味

「元の木阿弥」とは、一度よくなったものが、再びもとのよくない状態に戻ることです。

それまでの努力が無駄になり、せっかく得た成果を失ってしまう様子も表します。

「元の木阿弥」の使い方

勉強や生活習慣などがいったん改善したものの、気を抜いたために前の状態へ戻ってしまった場面で使います。

たとえば、毎日勉強して成績が上がったのに、勉強をやめて再び成績が下がった場合、「これでは元の木阿弥です」と言ったりします。残念な結果を表す言葉なので、よい状態に戻った場面には使いません。

「元の木阿弥」の例文

  • 苦手な教科の点数が上がったのに、復習をやめたら元の木阿弥になってしまいました。
  • 家族で部屋をきれいにしたのに、すぐに物を散らかしては元の木阿弥です。
  • お菓子を買って貯金をすべて使ってしまい、元の木阿弥になりました。

「元の木阿弥」の由来

「元の木阿弥」の由来は一つに定まっておらず、いくつかの説があります。もっともよく知られているのは、戦国時代の武将・筒井順昭と、木阿弥という人物にまつわる説です。

筒井順昭が亡くなったとき、跡を継ぐ息子の順慶はまだ幼かったといわれています。そこで順昭の死を隠すため、声が似ていた木阿弥を薄暗い寝室に寝かせ、順昭が生きているように見せかけました。やがて順慶が成長すると木阿弥の役目は終わり、木阿弥は以前の身分に戻ったという話です。

このほかにも、修行によって尊敬されるようになった人が、後に修行を怠って以前の生活に戻ったという説などがあります。そのため、筒井順昭の話だけが確かな由来とは言い切れません。

「元の木阿弥」に似たことわざ

似たことわざを一緒に覚えよう!

振り出しに戻る(ふりだしにもどる)

物事が出発点に戻り、初めからやり直すことです。「元の木阿弥」と違い、以前より良い状態になっていたとは限りません。

水の泡(みずのあわ)

努力や苦労が無駄になり、成果が失われることです。「元の木阿弥」は以前の状態に戻ることを表しますが、「水の泡」は努力の結果が消えてしまうことに重点があります。

逆戻り(ぎゃくもどり)

進んでいたものが、再び前の場所や状態へ戻ることです。「元の木阿弥」より意味が広く、道を引き返す場合などにも使われます。