- 読み方
- きかいをもうける
- 意味
- あることを行えるように、時間や場・条件などを用意すること。
- よく使う形
- 話し合う機会を設ける/意見交換の機会を設ける。
- 仕事での言い換え
- お話しする場を用意する/面談の日程を調整する。
「機会を設ける(きかいをもうける)」とは、人が何かを行えるように、必要な時間や場などを用意することです。「意見を交換する機会を設ける」は、意見交換ができる場を計画して準備することを表します。
ただよい時期が来るのを待つのではなく、機会を生み出すために調整・準備することに重点がある言い方です。
「機会を設ける」の意味と語の成り立ち
「機会」は、ある行動をするのに適した時やきっかけを意味します。「設ける」は、前もって用意する・こしらえるという意味です。
つまり「機会を設ける」は、会う・話す・経験するなどの行動ができるよう、必要な条件を整えることです。特に学校・仕事・地域活動などでよく使います。
「設ける」と「儲ける」はどちらも「もうける」と読みますが、「利益を儲ける」とは別の意味です。「機会を儲ける」と誤って書かないようにしましょう。
「機会を設ける」の例文
- 委員会では、全員が意見を話せる機会を設けた。
- 先生は、地域の人から話を聞く機会を設けてくれた。
- 商品について利用者の意見を聞く機会を設けることになった。
- 新しい担当者と情報を共有する機会を設けたいと考えています。
- 次回の会議とは別に、必要な人だけで相談する機会を設けました。
- 子どもたちが作品を発表できる機会を設けることは大切だ。
「機会を設ける」「機会を作る」「場を設ける」の違い
| 言葉 | 意味の中心 | 使い分け |
|---|---|---|
| 機会を設ける | 行動できる機会を準備する。 | 会議・研修・交流などで使いやすい、やや改まった表現。 |
| 機会を作る | 何かができるきっかけや状況を生み出す。 | 日常会話でも自然。 |
| 場を設ける | 話し合いなどができる場を用意する。 | 集まる場所や状況を整えることに重点。 |
| 時機を見計らう | 行動するのに適したタイミングを判断する。 | 準備することより、時を選ぶことに重点。 |
「機会を設ける」は、物理的な会議室を借りる場合だけでなく、オンラインで相談の時間を確保する場合にも使えます。
「機会を設ける」のビジネスメール例文
「今後の進め方について、改めてお話しする機会を設けられればと存じます。ご都合のよい日時をお知らせいただけますでしょうか。」
「現場のご意見を伺う機会を設けたいと考えています。来週の候補日を追ってご連絡いたします。」
相手の予定がまだ決まっていない場合は、「機会を設けました」と断定せず、「設けたい」「調整しています」と状況を正確に伝えます。
「機会を設けさせていただく」は正しい?
「機会を設けさせていただきます」は、相手の許可を受けたり、恩恵を受けたりして機会を用意する場面には合うことがあります。しかし、どんな文にも「させていただく」を付ける必要はありません。
例えば社内で自分が研修を主催するなら、「研修の機会を設けます」とするだけでも十分丁寧です。
使うときの注意点
「来月、話し合いの機会を設けたい」は希望や計画を表します。参加者の同意や日時が未確定なら、確定したように案内しないようにしましょう。また、機会を用意しても、必ずしも成果が出ることを保証する表現ではありません。
類義語・言い換え
- 機会を作る:行動できる状況を作る。
- 場を用意する:集まる場所・環境などを整える。
- 日程を調整する:日時を相談して決める。
- チャンスを作る:日常的な言い方。挑戦や成功の機会にも使う。
よくある質問
「機会を設ける」とは簡単に言うと?
何かをできるように、時間や場所などを用意することです。
「機会を設ける」と「場を設ける」は同じですか?
近い意味ですが、「機会」は行動できるきっかけ全体、「場」は集まる状況や場所に重点があります。
「機会を儲ける」と書きますか?
いいえ。この意味では「設ける」が適切です。「儲ける」は利益を得ることなどを表します。
「機会を設けさせていただきます」は使えますか?
場面によって使えますが、何でも「させていただく」にする必要はありません。「機会を設けます」でも丁寧です。
まとめ
- 「機会を設ける」は、ある行動をできるように時間や場などを用意すること。
- 「時機を見計らう」とは、準備するかタイミングを選ぶかで意味が異なる。
- 仕事では相手の都合・確定状況も明確に伝える。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「設ける」「機会」「一席設ける」
- 『プログレッシブ和英中辞典』「設ける」