- 読み方
- ちょうじりあわせ
- 意味①
- 収入と支出を最終的に一致させること。
- 意味②
- 物事の結果や話のつじつまが合うように調整すること。
- 注意
- 「辻褄合わせ」も収支の整合を述べる場合があり、完全に使い分けられるわけではない。
「帳尻合わせ(ちょうじりあわせ)」とは、収入と支出を合うようにすること、または物事の結果や話のつじつまを合うように調整することです。「年度末に帳尻を合わせる」「最後の得点で帳尻を合わせた」のように使います。
「帳尻合わせ」は会計に関係する言葉から広がった表現ですが、収支以外にも使えます。「辻褄合わせ」とは意味が重なる場面もあります。
「帳尻合わせ」の意味と語源
「帳尻」は、帳簿の記載の終わり、また収支の最終的な計算を指します。そこから、最後に収支や結果が合うようにすることを「帳尻合わせ」と言うようになりました。
『デジタル大辞泉』では、①収入と支出を合致させること、②物事のつじつまを合わせること、という2つの意味が掲載されています。
「帳尻合わせ」の使い方・例文
- 月末に経費を確認し、帳簿の帳尻合わせを行った。
- 予定より作業が遅れたため、ほかの日に時間を確保して帳尻を合わせた。
- 前半の失点を後半の得点で補い、何とか帳尻を合わせた。
- 数字だけの帳尻合わせではなく、記録が正しいかも確かめる必要がある。
- 期末に急いで帳尻を合わせるのではなく、毎月の進捗を確認しよう。
- 計画を調整して帳尻を合わせたものの、現場には負担が残った。
「帳尻合わせ」は、最終的な数字や結果を整える場面で使います。ただし、実態を隠すような帳簿の改ざんを意味するとは限りません。正当な修正・調整にも使われます。
「帳尻合わせ」と「辻褄合わせ」の違い
| 言葉 | 中心となる意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 帳尻合わせ | 収支や結果が最終的に一致するよう調整する。 | 残りの試合で得点の帳尻を合わせる。 |
| 辻褄合わせ | 物事の前後で筋道・理屈が通るようにする。 | 説明と記録の辻褄を合わせる。 |
| 調整 | 状態や条件を整えること。 | 日程を調整する。 |
| 収支を合わせる | 収入と支出の数字を一致させる。 | 年度末に収支を合わせる。 |
「帳尻合わせ」は最終的な収支・結果に、「辻褄合わせ」は説明や事柄の整合性に重点があります。ただし、『デジタル大辞泉』には「決算報告までに収支の辻褄を合わせる」という例もあるため、「辻褄合わせ」はお金の話には使えないと断定するのは誤りです。
「帳尻合わせ」は悪い意味?
場面によります。「遅れた作業を取り戻して帳尻を合わせる」は、正しく結果を整える意味です。一方、「帳尻合わせの数字だ」と言うと、表面上だけ整えて問題を先送りにしたという批判が込められる場合もあります。
「最後に帳尻を合わせます」より、具体的には「不足分を補い、予定どおり完了できるよう進めます」。
経理では、帳簿の数字が合っていることと、内容が正しいことは別です。数字の一致だけで取引の実在性や適切さを保証するわけではありません。
使うときの注意点
帳簿の誤記を根拠に基づいて正しく修正するのは、不正な数字合わせと同じではありません。仕事の報告では「帳尻合わせ」だけでなく、どの数字をどう確認したのかを具体的に示しましょう。
また、病気や事故が起きたことを「幸運の帳尻合わせだから仕方がない」と事実のように説明する根拠はありません。比喩と実際の因果関係は区別します。
よくある質問
「帳尻合わせ」は何と読みますか?
「ちょうじりあわせ」と読みます。
「帳尻合わせ」とは簡単に言うと?
収入と支出、あるいは物事の結果が合うように整えることです。
「辻褄合わせ」との違いは?
「帳尻合わせ」は最終的な数字や結果、「辻褄合わせ」は話や物事の筋道に重点があります。ただし両方とも収支の整合などに使える場合があります。
「帳尻合わせ」は必ず不正ですか?
いいえ。正当な調整にも使う表現です。不正かどうかは実際の内容・方法によります。
まとめ
- 「帳尻合わせ」は収支を合わせること、転じて結果のつじつまを合わせること。
- 「辻褄合わせ」は筋道の整合に重点があるが、収支についても使える。
- 数字が一致することと、実態が正しいことは区別して考える。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「帳尻合せ」「帳尻を合わせる」「辻褄を合わせる」
- 『精選版 日本国語大辞典』「帳尻」「辻褄を合わせる」