この記事では、語彙力を高めるために、ビジネスで使用頻度が高い語彙一覧をご紹介します。
これさえ知っておけば大丈夫という表現に厳選して例文などの解説付きで掲載しました。
入門編:ビジネスマンなら知らないと恥ずかしい
初級編:絶対に覚えておこう
中級編:よく使われるから知っておこう
上級編:一応、知っておこう
語彙力が高いほうが、圧倒的にビジネスでもできる印象を与えます。
この記事で紹介している語彙は全て確実に覚えておきましょう!
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目次
【語彙力:入門編】ビジネスマンなら知らないと恥ずかしい語彙一覧
承知しました(しょうちしました)
了解です→承知しました
【解説】
「了解です」をビジネスや目上の人に使いたいときに使いましょう。「了解です」は、目上の人に使ってはいけない言葉です。同等かそれ以下の関係性に使う言葉です。
ご教示下さい(ごきょうじください)
教えて下さい→ご教示下さい
【解説】
ビジネスの場面で、知らないので教えて下さいという際に使いましょう。会話などでも、知らない際に「存じ上げませんものでご教示ください」と使えたらできる大人ですね。
最善を尽くします(さいぜんをつくします)
頑張ります→最善を尽くします
【解説】
「〇〇さん、あのプロジェクト頼んだよ」などと上司などから言われた際に使いましょう。決して「頑張ります」は使わないようにしましょう。謙虚かつ自信ををもってやるという意味も込めて、「最善を尽くします」を使うようにしましょう。
存じております(ぞんじております)
知ってます→存じております
【解説】
ビジネスや目上の人から、「これ知ってる?」などと聞かれた際に使いましょう。決して「知ってます」とは言わずに、「存じております」と返すと、できる大人と思われますよ。
心得ました(こころえました)
事情も含めて了解です→心得ました
【解説】
ちょっとまだ秘密のことだけど、ちょっと他の人にはまだ言ってほしくないなど、含みをもたせた相手からの確認の場合に、「事情も含めてわかってますよ」という時に「心得ました」と使います。「承知しました」と似ているので、使い分けれたら一流のできるビジネスマンですね。
【語彙力:初級編】絶対に覚えておきたい語彙一覧
承服いたしかねます(しょうふくいたしかねます)
無理です→承服いたしかねます
【解説】
ビジネスや目上の人から言われた際、承知できないときに使います。決して「嫌です、無理です」とは言わずに、「大変申し上げにくいのですが、承服いたしかねます」と使うようにしましょう。
心ばかりのものですが(こころばかりのものですが)
つまらないものですが→心ばかりのものですが
【解説】
お土産などを渡すときに使います。「つまらないものですが」は昔はよく使われていましたが、近年では、へりくだりすぎていてあまり良いとされていません。「心ばかりのものですが」を使うようにしましょう。
失念しておりました(しつねんしておりました)
忘れていました→失念しておりました
【解説】
目上の人に何かを頼まれていたのに忘れていたときに使いましょう。決して「忘れていました」ではなく、「失念しておりました」と使いましょう。
肝に銘じます(きもにめいじます)
わかりました→肝に銘じます
【解説】
ビジネスで「これ忘れないでね、覚えておいてね」などと言われた際に使いましょう。「わかりました」ではなく、「肝に銘じます」と使えるようにしましょう。
お暇します(おいとまします)
帰ります→お暇します
【解説】
「そろそろ帰ります」というときに使いましょう。「そろそろお暇します」というと、「帰ります」というよりもニュアンスが丸くなります。
お名残惜しいですが(おなごりおしいですが)
まだいたいですが→お名残惜しいですが
【解説】
「お名残惜しいですが、そろそろお暇させていただきます」という風に表現します。
感服いたしました(かんぷくいたしました)
流石です→感服いたしました
【解説】
目上の人を褒める際に使いましょう。上司から何かを言ってくれた、もしくは何かを示してくれた際に、決して「さすがっすね、すごいっすね」とは言わないようにして下さいね。相手を褒めるときに雑な言葉になると、相手を馬鹿にしたようにとらわれてしまいます。「先程の課長のプレゼン、感服いたしました」などと使いましょう。
冥利に尽きます(みょうりにつきます)
嬉しいです→冥利に尽きます
【解説】
上司や目上の人から褒められた時に使いましょう。決して「あざ〜っす」とは言わないようにして下さいね。
鋭意進めております(えいいすすめております)
やってる途中です→鋭意進めております
【解説】
仕事の途中経過を聞かれた際に使いましょう。決して「頑張ってますよ」は使わないようにしましょう。
ご猶予いただけませんか(ごゆうよいただけませんか)
大丈夫でないです→ご猶予いただけませんか
【解説】
仕事の途中経過を聞かれた際に、大丈夫ではないときに使いましょう。「三日ほど、ご猶予いただけませんか。さらに完璧に仕上げてご覧いただけます」などと使うと、できるビジネスマンという感じがしますね。
織り込み済みです(おりこみずみです)
大丈夫です→織り込み済みです
【解説】
目上の人から「あの件大丈夫か?」という風に細かいところを確認されたときに使います。例えば「今日の接待飲み会だけど、ビールはキリンでそろえているんだろうな?」などと上司から聞かれた際に、「織り込み済みです」というと、かっこいいできる大人ですね。
【語彙力:中級編】使えると一目置かられる語彙一覧
九分九厘できています(くぶくりんできています)
ほぼほぼできてます→九分九厘できています
【解説】
「ほぼほぼできてますよ」と言いたい時に使いましょう。年配の方は「ほぼほぼできてますよ」という表現が嫌いな人も多いので気をつけましょう。年配の方やベテランの心をつかもうと思ったら、横文字だけではなく、「九分九厘できております」といった古めかしい表現も、カジュアルに使いこなすことも大切です。
些少にて恐縮ですが(さしょうにてきょうしゅくですが)
少ない金額ですいませんが→些少にて恐縮ですが
【解説】
仕事をお願いする際の報酬に関して使用します。「些少にて恐縮ですが、〇〇円でお願いします」という感じで、「少ない金額で申し訳ありませんが」という、へりくだって使う表現です。
ご放念ください(ごほうねんください)
忘れてください→ご放念ください
【解説】
「忘れて下さい」という時に使います。例えば仕事の件などを白紙にする際に、「申し訳ないですけどご放念ください」などと表現します。
ご査収ください(ごさしゅうください)
受け取ってください→ご査収ください
【解説】
「受け取って下さい」という意味です。資料などを渡す際に、中をしっかりと確認した上で収めて下さいという時に使う表現です。
ご笑納ください(ごしょうのうください)
受け取ってください→ご笑納ください
【解説】
主に、品物を贈る相手に使います。 「大したものではありませんが、笑顔で受け取ってください」と、品物の受け取りをお願いする表現です。
ご高覧ください(ごこうらんください)
見てください→ご高覧ください
【解説】
「ご覧ください」のさらに丁寧な表現です。「見て下さい」の最上級に丁寧な言葉です。
ご内聞に願います(ごないぶんにねがいます)
秘密でお願いします→ご内聞に願います
【解説】
「秘密でお願いします」という意味ですが、秘密という言葉を使うと怪しく感じてしまうので、そういった時に「ご内聞に願います」と使います。「よそでは1万円で売っているところを、今回は5千円でお売りしますが、これご内聞に願います」という感じで使います。
内々に願います(ないないにねがいます)
秘密でお願いします→内々に願います
【解説】
「ご内聞に願います」を少し砕けた表現にした言葉です。「内々に願います」と言われたら、「心得ました」と返せると語彙力が高いですね。
身に余るおもてなし(みにあまるおもてなし)
【解説】
目上の人にご馳走になった時などに使うことばです。「先日は身に余るおもてなし、ありがとうございました」と表現します。これを言われたら、奢りがいがある部下だなと思われますね。
【語彙力:上級編】語彙力MAXの語彙一覧
ご高名は伺っております(ごこうめいはうかがっております)
できるできるとは聞いていますが→ご高名は伺っております
【解説】
仕事ができると噂の人に初めて会ったときなどに、「〇〇さん、初めまして。かねてよりご高名は伺っております」などと使います。
天衣無縫のお人柄(てんいむほうのおひとがら)
天然、不思議ちゃん→天衣無縫のお人柄
【解説】
「誰々さんってどんな人?」と聞かれた時に、「ちょっと天然な人」「不思議ちゃんな人」といったニュアンスを、角が立たない言い方で表す表現です。「社長の娘さんは、天衣無縫のお人柄です」というふうに、オブラートに伝えることができます。
健啖家(けんたんか)
大食い、大食漢→健啖家
【解説】
「大食い」や「大食漢」という意味で、相手をまったく下げないで「この人はご飯をものすごく沢山食べる人」と伝える際に使う言葉が「健啖家」です。「健やかにたくさん食べる」様子を健康的だと捉えたポジティブな表現です。「〇〇さんは健啖家で、気持ちよく沢山食べていただけると思いますので、松のコースでいかがでしょうか?」といった感じで使います。
薫陶を受けここまでこれました(くんとうをうけここまでこれました)
〇〇さんのおかげです→〇〇さんの薫陶を受けここまでこれました
【解説】
「〇〇さんのおかげで、ここまでこれました」といった感謝の表現です。私の薫(かお)りや形を作ったのはあなたですという意味合いです。社内で部署移動やお別れする際に、「〇〇さんの薫陶を受けここまでやってこれました」といった感じで使います。
鬼籍に入られて(きせきにいられて)
死にました→鬼籍に入られて
【解説】
「他界しました」「お亡くなりになりました」といった意味ですが、『尊敬している人』が亡くなった時に使う表現です。「先生に薫陶を受けてここまできましたが、先生が鬼籍に入られて早三年、私は本当にここまで…」という感じで使います。
有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)
時代というのは変化しますね→有為転変は世の習いですね
【解説】
「世の中かわりますね」「時代の流れははやいですね」といった時に使う表現です。例えば、「久々に来たけど、東京も変わったね」などと言われた際に、「そうですね、有為転変は世の習いですね」と返せたらかっこいいですね。