【言葉】
臨む
【読み方】
のぞむ
【意味】
①風景・場所などを目の前にする。向かい対する。面する。
②ある事態が起こるようなところに身を置く。そういう時に当たる。出あう。直面する。
③その場所へ出かけていく。特に、公の、または晴れの場所などに、出席または参加する。
④支配者が被支配者に対する。また、予想できる事態に対応した態度で人に対する。
【語源・由来】
「望む」と同語源。
【類義語】
際する
「臨む」の使い方
「臨む」の例文
- 学校は海に臨む高台に立っています。
- 総理は明日から、初のサミットに臨みます。
- 緊張した面持ちで試験に臨む。
- 危険に臨んだ時にその人の真価が分かる。
- 別れに臨んで君に一つ忠告がある。
「臨む」と「挑む」「望む」の違いは?
「臨む」に似ている語に「挑む(いどむ)」「望む(のぞむ)」があります。
「臨む」と「挑む」の違いは?
「挑む」は
①こちらから戦い・けんかなどをしかける。挑戦する。
②ある対象に立ち向かっていく。
③異性に言い寄る。関係を迫る。
④張り合う。競争する。
という意味です。
「挑む」は、「試験に挑む」のように挑戦することをいいます。
対して、「臨む」は「試験に臨む」のように、参加するとうことをいう点が違います。
「臨む」と「望む」の違いは?
「望む」は
①はるかに隔てて見る。遠くを眺めやる。
②
㋐物事がこうであればいい、自分としてはこうしたい、こうなりたい、また、なんとか得られないものかなどと、心に思う。
㋑特定の相手に対して、こうあってほしい、こうしてもらいたいと思う。注文する。
③自分の所に来てくれるように働きかける。欲しがる。
④したう。仰ぐ。
という意味です。
「望む」は、主に願うことに対して使われます。対して「臨む」は、公的な行事に参加したりある場所に行くこと、あるものに面していることをいい、意味が違います。
また、「海を望む」「海に臨む」と同じような表現で使いますが、「海を望む」は、海全体を見渡せるという意味で海から遠い場所を表します。
「山々に臨む」は、目の前に海が広がっているさまをいい、海に近い場所を表すという違いがあります。