【言葉】
やんごとなき
漢字で書くと「止(ん)事無き」となる。
【意味】
①家柄や身分がひじょうに高い。高貴である。
②そのまま捨てておけない。なおざりにできない。のっぴきならない。
③なみなみでない。特別である。
④貴重である。
【語源・由来】
「止む事無し」が一語化したもの。
【類義語】
重要な、貴重な
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「やんごとなき」の使い方
健太くん。彼には気を付けなさいよ。
どうして?
彼はやんごとなき生まれだからよ。
もし失礼があったら、世が世なら打ち首の刑にされちゃうような家柄?こわいな。
「やんごとなき」の例文
- 健太くんはやんごとなき身分のお方だ。
- やんごとなき事情がある。
- ともこちゃんは、実はやんごとなき血筋だそうだ。
- やんごとなきお方を私の車に乗せるのは緊張します。
- あの家にはやんごとなき人々が住んでいます。
ビジネスの「やんごとなき事情」とは?
「やんごとなき」は、「やんごとなき事情」という表現で使われることがあります。
「やんごとなき事情」とは「のっぴきならない事情」という意味です。
「やんごとなき事情があって遅れました。」というようにビジネスで使われます。
これを聞いて、「余程大変なことがあったのだ。」と察してもらえる場合があります。
しかし、遅れた事情を知りたいと思うような人に対しては、「やんごとなき事情」ではなく、具体的な遅れた理由を話した方がいいです。
「やんごとなき事情」を使ってよいかどうかよく考えてから使いましょう。