- 意味
- 〜であるようにさせる。〜として成り立たせる。
- 形
- 「AをBたらしめる」の形で、AをBという状態・存在に成り立たせることを表す。
- 語感
- 文語的・論説的で、日常会話ではやや硬い。
- 言い換え
- 〜を〜にする/〜として成り立たせる/〜である理由となる。
「たらしめる」とは、「〜であるようにさせる」「〜として成り立たせる」という意味の、やや文語的な表現です。
「決断力が彼をリーダーたらしめている」のように、ある性質・条件が、その人や物をその存在らしく成り立たせていることを表します。
「たらしめる」の意味
「たらしめる」は、主に「AをBたらしめる」という形で使われます。
- A=対象
- B=その対象を成り立たせる地位・性質・状態
たとえば、
誠実さが彼を信頼される指導者たらしめている。
は、「誠実さが、彼を信頼される指導者として成り立たせている」という意味です。
「人間を人間たらしめる」とは?
「人間を人間たらしめる」とは、人間を人間として成り立たせている本質的な要素を表す言い方です。
文脈によって、
- 言語
- 理性
- 社会性
- 倫理観
- 想像力
などが「人間を人間たらしめるもの」として論じられます。
「人間を人間たらしめるものは何か」は、哲学・思想・教育などで論じられる問いです。記事では特定の一つを正解とせず、表現そのものの意味を理解することが重要です。
「たらしめる」の使い方・例文
- 不断の努力が、彼を一流の選手たらしめている。
- 独自の視点こそが、この作品を名作たらしめる要素だ。
- 高い倫理観が、その組織を信頼される存在たらしめている。
- 言語は、人間を人間たらしめる重要な要素の一つだ。
- この設計思想が、製品を長く愛される道具たらしめている。
「たらしめる」の文法・成り立ち
「たらしめる」は、文語的な断定を表す「たり」の未然形「たら」に、使役の意味を表す「しめる」が結び付いた形として説明されます。
現代語としては、細かな古典文法を意識するより、「〜であるようにさせる」という一まとまりの表現として理解すると使いやすいでしょう。
「たらしめる」は日常会話で使う?
意味は通じますが、かなり硬い表現です。
論説文・評論・スピーチ・研究文などでは自然ですが、日常会話では、
- 〜にしている
- 〜を支えている
- 〜である理由になっている
などに言い換えるほうが自然な場合があります。
「たらしめる」の言い換え
| たらしめる | 言い換え |
|---|---|
| 彼を名選手たらしめる努力 | 彼を名選手にしている努力 |
| 作品を名作たらしめる要素 | 作品が名作である理由となる要素 |
| 人間を人間たらしめるもの | 人間を人間として成り立たせるもの |
よくある質問
「たらしめる」とは簡単に言うと?
「〜であるようにさせる」「〜として成り立たせる」という意味です。
「人間を人間たらしめる」とは?
人間を人間として成り立たせている本質的な要素、という意味です。
「たらしめる」は漢字で書きますか?
通常は平仮名で「たらしめる」と書きます。
ビジネス文書で使えますか?
使えますが、かなり硬い表現です。一般向けの文書では「〜にしている」「〜を成り立たせている」のほうが伝わりやすい場合があります。
まとめ
- 「たらしめる」は「〜であるようにさせる」「〜として成り立たせる」という意味。
- 「AをBたらしめる」の形で使う。
- 「人間を人間たらしめる」は、人間を人間として成立させる要素を表す。
- やや硬い文語的表現なので、場面によって言い換えると分かりやすい。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「たらしめる」
- 『精選版 日本国語大辞典』「たらしめる」