- 読み方
- ごいりょく
- 意味
- 単語についての知識と、それらを場面に応じて使いこなす能力。
- 大切な点
- 「知っている言葉の数」だけでなく、「違いが分かる」「適切に選べる」「実際に使える」ことまで含む。
- 鍛え方
- 意味を知る → 比べる → 自分で使う → 間違いを復習する、を繰り返す。
語彙力の読み方は「ごいりょく」
語彙力は「ごいりょく」と読みます。「語彙」は「ごい」と読み、「その人が知っている・使っている言葉の集まり」を表します。
語彙力(ごいりょく)とは、簡単に言えば、言葉を知り、その意味やニュアンスを理解し、必要な場面で適切に使える力のことです。
『デジタル大辞泉』では「語彙力」を、その人が持つ単語の知識と、それを使いこなす能力として説明しています。
つまり、「難しい言葉をたくさん知っている=語彙力が高い」とは限りません。似た言葉の違いが分かり、相手や場面に合わせて自然な表現を選べることまで含めて考えるのが大切です。
言葉を覚えるだけでなく、実際の文章や会話で使える状態にすることを重視しています。
「語彙」と「語彙力」の違い
「語彙」と「語彙力」は似ていますが、同じ意味ではありません。
| 言葉 | 意味 | イメージ |
|---|---|---|
| 語彙 | ある言語・分野・人などで使われる単語の集まり | 持っている「言葉の材料」 |
| 語彙力 | 単語についての知識と、それを使いこなす能力 | 材料を選び、適切に使う力 |
『デジタル大辞泉』では「語彙」を、ある言語・地域・分野・人・作品などで使われる単語の総体と説明しています。
そのため、たくさんの言葉を知っていても、意味を取り違えたり、場面に合わない言葉を選んだりすれば、「使える語彙力」としてはまだ伸ばせる余地があります。
語彙力を構成する5つの力
語彙力を実際に使える力として考えると、次の5つに分けると分かりやすくなります。
その言葉が何を表すかを正しく理解する。
似た言葉のニュアンスや使用場面を区別する。
相手・目的・場面に合う表現を選択する。
同じ内容を、硬く・柔らかく・簡潔になど調整する。
会話や文章の中で、自然に言葉を取り出して使う。
語彙力が高い状態とは?
語彙力が高い状態は、「珍しい単語を知っていること」だけではありません。たとえば、次のようなことができる状態です。
- 「ご確認ください」と「ご査収ください」を場面で使い分けられる
- 「ご了承ください」と「ご容赦ください」の意味の違いを説明できる
- 同じ依頼でも、同僚・上司・取引先で言い方を変えられる
- 「すみません」を、謝罪・依頼・感謝など目的に応じて別表現へ言い換えられる
- 難しい言葉を使う必要がない場面では、分かりやすい言葉を選べる
重要なのは、「難しい言葉を使うこと」ではなく「その場に最も合う言葉を選べること」です。
語彙力がない・低いと感じるときに起こりやすいこと
「語彙力がない」と感じる人の悩みは、単純に言葉を知らないことだけではありません。
- 「すごい」「やばい」「大変」など同じ言葉を何度も使ってしまう
- 言いたいことは分かっているのに、ぴったりの言葉が出てこない
- ビジネスメールで毎回同じ表現になる
- 似た言葉のどちらを使うべきか迷う
- 文章が長くなり、伝えたいことを一言でまとめにくい
こうした場合は、言葉を大量に暗記するより、「自分が実際に使う場面」とセットで覚えるほうが実用につながりやすくなります。
「語彙力を上げる方法7選」で、社会人でも今日からできる学習手順を詳しく解説しています。
語彙力を鍛える5ステップ
1. 言葉の意味を正確に知る
まずは辞書的な意味を確認します。意味が曖昧なまま例文だけを暗記すると、別の場面で誤用しやすくなります。
2. 似た言葉を比較する
語彙は一語ずつ覚えるより、「AとBは何が違うのか」を比較すると輪郭がはっきりします。
ことば比較ツールでは、2語を選ぶと意味・ニュアンス・丁寧さ・硬さ・使用場面・例文まで横並びで確認できます。
3. 言いたい意味から言葉を探す
語彙力を増やすには、「言葉→意味」だけでなく「意味→言葉」の練習が重要です。
言い換え・逆引きツールでは、「相手に失礼なく断りたい」など、言いたい内容から候補表現を探せます。
4. 実際の文章で使う
覚えた言葉は、自分の文章で使って初めて定着しやすくなります。
敬語・ビジネス文変換ツールでは、普段の文章を相手に合う形へ整え、どこをなぜ直したかまで確認できます。
5. 間違えた言葉だけ復習する
すでに分かっている言葉を何度も復習するより、間違えた言葉を優先すると学習効率が上がります。
語彙力トレーニングでは、間違えた表現を苦手語としてブラウザ内に記録し、苦手語だけを集中して復習できます。
30日で語彙力を鍛える無料コースでは、1日10〜15分を目安に「診断 → 使い分け → 敬語 → 言い換え → 実践 → 復習」の順で学べます。
社会人・ビジネスで語彙力が重要な理由
仕事では、同じ内容でも相手や状況によって適切な言い方が変わります。
たとえば「確認してください」という意図でも、
- 内容を確かめてほしい → 「ご確認ください」
- 資料を確認して受け取ってほしい → 「ご査収ください」
- 別の資料を参考に見てほしい → 「ご参照ください」
- 急ぎではない → 「お手すきの際にご確認いただけますと幸いです」
のように、目的によって選ぶ言葉が変わります。
ビジネスの語彙力は、単に敬語を多く覚えることではなく、相手に誤解なく、ちょうどよい距離感で伝えるための選択肢を増やすことと考えると分かりやすいでしょう。
自分の語彙力を測るには?
自分の語彙力は、「知っている単語数」だけでは測れません。
このサイトの語彙力診断では、語義力・使い分け力・敬語力・言い換え力の4方向から診断します。
診断後は学習ダッシュボードで、正答率・連続学習・苦手語・最近の学習をまとめて確認できます。
よくある質問
「語彙力」の読み方は?
「ごいりょく」と読みます。「語彙」は「ごい」です。
語彙力が高い人とは、難しい言葉をたくさん使う人ですか?
難しい言葉を使うこと自体が語彙力ではありません。相手・場面・目的に合う言葉を適切に選び、必要なら分かりやすく言い換えられることが重要です。
語彙力は大人になってからでも鍛えられますか?
新しい言葉を知り、使い分けを理解し、実際に使って復習する学習は大人でも行えます。このサイトでは社会人のビジネス場面を想定した練習も用意しています。
語彙力を上げるには、本を読むだけで十分ですか?
読書は言葉に触れる機会になりますが、「意味を確認する」「似た言葉と比較する」「自分で使う」「間違いを復習する」まで行うと、受け身の知識から使える語彙へつなげやすくなります。
無料で語彙力をテストできますか?
はい。語彙力診断を無料で利用できます。語義・使い分け・敬語・言い換えの4能力を採点します。
まとめ
- 語彙力は、単語の知識と、それを使いこなす能力。
- 言葉をたくさん知るだけでなく、意味・違い・場面を理解することが重要。
- 「知る → 比べる → 選ぶ → 使う → 復習する」の循環で鍛えられる。
- このサイトでは、辞典・比較・逆引き・変換・診断・トレーニングを一つにつないで学べる。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「語彙力」
- 『デジタル大辞泉』「語彙」
- 『精選版 日本国語大辞典』「語彙」
- 文化庁「言葉の情報サイト」