- 読み方
- すいめんかですすめる
- 意味
- 表向きには明らかにしないまま、準備や交渉などを進めること。
- よく使う形
- 水面下で交渉を進める/水面下で準備を進める/水面下で話が進む。
- 注意点
- 必ずしも不正行為ではないが、秘密裏に進めることが問題になる場合もある。
「水面下で進める(すいめんかですすめる)」とは、周囲に広く知らせたり表立って発表したりせずに、準備・調整・交渉などを進めることです。「新商品の準備を水面下で進める」「関係者との交渉が水面下で進んでいた」のように使います。
「水面下で」と聞くと不正な印象を受けることがありますが、言葉そのものに不正・違法という意味はありません。正式発表前の調整など、必要な情報管理の中で使われる場合もあります。
「水面下で進める」の意味と読み方
読み方は「すいめんかですすめる」です。『デジタル大辞泉』は「水面下」に、文字どおり水の中という意味と、「表面には現れないところ」という比喩的な意味を挙げています。
そこから、表向きに公表せず、関係者の間で物事を進める状況を「水面下で進める」と言います。「進める」は何らかの働きかけによって物事を前へ動かすこと、「進む」は物事が進行していることを述べる言い方です。
二つの例を比較
「担当者が計画を水面下で進めた。」=担当者が公表前に計画を進めた。
「計画が水面下で進んだ。」=計画が表に出ないまま進行した。
「水面下で進める」の自然な例文6選
- 正式発表に向けて、担当部署は新商品の準備を水面下で進めている。
- 両社は契約条件について、数か月にわたり水面下で交渉を進めていた。
- 地域の催しに向けた会場調整は、水面下で進んでいた。
- 組織改編の案が水面下で進められていたことを知り、説明を求める声が上がった。
- 友人の誕生日を祝うため、数人でサプライズ企画を水面下で進めた。
- 新たな連携について水面下で協議を進めていたが、合意にはまだ至っていない。
「水面下で進める」は、まだ発表されていないという状況を示す表現です。完了・成立したかどうかは別問題なので、交渉や協議の結果を推測で断定しないようにしましょう。
「水面下で進める」「根回し」「裏工作」の違い
| 表現 | 意味の中心 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 水面下で進める | 表には出さずに準備・協議などを進める。 | 中立的にも批判的にも使う。 |
| 根回しをする | 物事が円滑に進むよう、前もって関係者の了解などを得る。 | 事前調整に重点がある。 |
| 内密に進める | 限られた関係者だけで秘密にして進める。 | 情報を外に出さない点を強調。 |
| 裏工作をする | 裏で意図を実現するために働きかける。 | 不透明・不公正な印象を伴いやすい。 |
| 非公開で準備する | 公表していない状態で準備する。 | 事実を比較的中立に説明。 |
「水面下で進める」を、すべて「裏工作をする」と言い換えるのは適切ではありません。秘密裏の準備が関係者への配慮や機密保持のためなのか、必要な説明や手続きを避けるためなのかは、別に確認する必要があります。
ビジネスではどういうときに使う?
企業間の提携・人事異動の検討・新製品の企画・正式発表前の折衝などで使われます。ただし、関係者に説明責任がある場面では「水面下」という言葉が不透明さへの批判を含むこともあります。
場面別の表現
- 社内で事実を説明:「正式発表に先立ち、関係部門との調整を進めています。」
- 報道や解説:「提携に向けた交渉は、水面下で続いていると報じられた。」
- 説明責任を問題視:「方針が水面下で決められたことについて、十分な説明を求める声が上がった。」
取引先や社内へ自分の行動を説明するなら、曖昧な「水面下で進めています」より「必要な関係者と事前調整を行っています」の方が分かりやすい場合もあります。
「水面下で進める」は悪い意味?
必ずしも悪い意味ではありません。新商品の発表まで情報を管理する、サプライズ企画を事前に準備する、といった場面では不正なことを意味しません。
一方、関係者に知らせる必要がある重要な変更を、説明なしに進めた場合は批判的に受け取られやすいでしょう。言葉自体に善悪が含まれるのではなく、何を、なぜ、誰に知らせず進めたのかによって印象が決まります。
「水面下で動く」「水面下で進行する」との違い
| 言い方 | 何を表すか |
|---|---|
| 水面下で動く | 人や組織が表立たずに活動・働きかけをする。 |
| 水面下で進める | 人が準備・交渉・計画などを進める。 |
| 水面下で進む | 計画や交渉などが表に出ず進行する。 |
| 水面下で進行する | 物事が表から見えないところで進行する。 |
「計画を進める」と「計画が進む」では助詞と主語の関係が異なります。文章を作る際は、誰が進めるのか、何が進んでいるのかを明確にすると自然です。
使うときの注意点
非公開であることと、不正であることを混同しない。
「水面下で交渉した」という情報だけでは、その交渉に問題があったとは断定できません。一方で、秘密保持を理由に、本来必要な説明や同意を省いてよいわけでもありません。事実に応じて「非公開で検討した」「関係者に知らせず決定した」などと具体的に書くと誤解が減ります。
よくある質問
「水面下で進める」は何と読みますか?
「すいめんかですすめる」と読みます。
「水面下で進める」とは簡単に言うと?
広く知らせないまま、準備や交渉などを進めることです。
「水面下で進める」は不正を意味しますか?
いいえ。非公開であることを表す言い方で、不正かどうかは具体的な行為や手続きによります。
「根回し」と「水面下で進める」は同じですか?
一部の場面は重なりますが、「根回し」は関係者との事前調整、「水面下で進める」は表に出ない進行全般を表します。
「水面下で進む」と「水面下で進める」はどう違いますか?
「進む」は計画などが進行すること、「進める」は人や組織が物事を進行させることです。
まとめ
- 「水面下で進める」は、表立って公表せずに物事を進めること。
- 「根回し」は事前調整、「裏工作」は不透明さを伴う働きかけに重点がある。
- 公表していないことだけを理由に、不正だと決めつけないことが重要。