- 読み方
- きおくれする
- 意味
- 相手の勢いや周囲の雰囲気に圧倒され、自信を失って気持ちがひるむこと。
- よく使う形
- 大勢の前で気後れする/相手の実績に気後れする/気後れせず話す。
- 注意点
- 「緊張する」「気が引ける」と重なる場面はあるが、完全に同じ意味ではない。
「気後れする(きおくれする)」とは、相手の勢いやその場の雰囲気などに押されて、自信がなくなり心がひるむことです。「大勢の前で気後れする」「周囲の実績に気後れする」のように使います。
例えば、経験豊富な人たちの集まりに初めて参加し、発言するのをためらってしまった場合、「周りの人に気後れしてしまった」と表せます。単なる恥ずかしさよりも、相手や場の勢いに圧倒されて一歩引いてしまうという意味合いが特徴です。
「気後れする」の意味・読み方
読み方は「きおくれする」です。『デジタル大辞泉』は「気後れ」を、相手の勢いやその場の雰囲気などに押されて心がひるむこと、と説明しています。『精選版 日本国語大辞典』も、何かをしようとするときに気がかりなことがあったり、おじけづいて心がひるんだりすることを挙げています。
「気後れ」は名詞として「気後れを感じる」とも言い、「気後れする」はそのような気持ちになることを表します。「気遅れ」と書かれることもありますが、現代の一般的な文章では「気後れ」がよく見られます。
短い例で確認
「初めて参加した専門家の会合では、周囲の知識の豊富さに気後れして、なかなか質問できなかった。」
ここでの「気後れ」は、知識がないと決めつけられたわけではなく、自分が相手の勢いに押されてひるんだことを表しています。
「気後れする」の自然な例文6選
- 初めての大きな会議では、参加者の専門知識の深さに気後れしてしまった。
- 経験豊富な選手ばかりのチームに入ったが、気後れせず自分の意見を伝えた。
- 立派な会場と大勢の来場者を前にして、発表直前に少し気後れした。
- 先輩たちの優れた作品を見て気後れしたものの、思い切って自作を応募した。
- 高級な店の落ち着いた雰囲気に気後れし、最初は店員に声をかけられなかった。
- 初対面の人ばかりでも気後れすることなく話せるよう、自己紹介の内容を準備した。
「何に気後れしたのか」を添えると具体的になります。「相手の実績に気後れする」「華やかな会場に気後れする」「周囲に気後れする」などが自然です。
「気後れする」「緊張する」「気が引ける」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 例文 |
|---|---|---|
| 気後れする | 相手や場の勢いに圧倒されて心がひるむ。 | 優秀な参加者に気後れする。 |
| 緊張する | 心や体が張り詰め、落ち着かない。 | 発表前に緊張する。 |
| 気が引ける | 遠慮や引け目を感じ、積極的になれない。 | 相手に大きな頼み事をするのは気が引ける。 |
| 萎縮する | おじけづいて、活動や言動が小さくなる。 | 厳しい叱責を受けて萎縮する。 |
| 物おじする | 人や物事を怖がって気後れする。 | 初対面でも物おじしない。 |
「緊張」は期待や責任感などから生じる場合もあります。「気後れ」はその中でも、相手や場の勢いに押されてひるむことに焦点があります。一方「気が引ける」は、相手への遠慮や申し訳なさなどによってためらう場合にも使われます。
「気後れする」と「気おくれする」はどちらが正しい?
「気後れする」と漢字で書くのが一般的ですが、文章によっては「気おくれする」とひらがな交じりで書くこともできます。読みはいずれも「きおくれする」です。
似た音の「気遅れ」と書かれる場合もあり、『精選版 日本国語大辞典』の見出しでも「気遅・気後」の表記が確認できます。意味を確かめるときは、単に表記が違うだけなのか、文脈が異なるのかを確認しましょう。
「気後れしない人」はどんな人?
「気後れしない人」とは、相手の勢いや場の雰囲気に必要以上にひるまず、行動したり発言したりできる人を指すことがあります。例えば「有名な専門家を前にしても気後れせず質問した」は、勇気を出して行動したことを評価する言い方です。
ただし、気後れしないことと、相手への敬意がないことは別です。尊重しながら率直に話す姿勢は両立できます。
仕事で気後れしたときの伝え方
職場で「私は気後れしてしまいます」と伝えることはできますが、報告では行動や困っている点を具体的に話す方が役立つ場合があります。
言い換え例
- 「会議で気後れして話せませんでした。」
- 「参加者の経験が豊富で発言をためらいました。次回は質問事項を事前に整理して参加します。」
自分の気持ちを説明するだけでなく、次に何をしたいかを示すと、周囲にも支援してもらいやすくなります。
「気後れする」は悪いこと?
「気後れする」は、心がひるむという状態を表す言葉です。そのことだけで人としての価値や能力が低いという意味にはなりません。慣れない場所で圧倒されることもあります。
文章で他人について使う場合は、本人がそう述べていない限り「気後れしているように見えた」などと書く方が慎重です。
使うときの注意点
心の状態を外から決めつけない
発言が少ない人を見ただけで「気後れしている」と断定するのは避けましょう。単に考えを整理している、話す機会を待っているなど別の理由もあります。また、上から目線の評価にならないよう、必要なら具体的な行動だけを描写します。
よくある質問
「気後れする」は何と読みますか?
「きおくれする」と読みます。
「気後れする」とは簡単に言うと?
相手や周囲の勢いに押されて、自信をなくし心がひるむことです。
「気後れする」と「緊張する」は同じ意味ですか?
重なることはありますが、「気後れ」は相手や場の勢いに圧倒されてひるむこと、「緊張」は心身が張り詰めることに重点があります。
「気後れしない」は褒め言葉ですか?
状況によっては、相手の勢いに押されず行動できることを評価する褒め言葉として使えます。
「気後れ」と「気遅れ」は違いますか?
同じ意味で使われる表記です。一般的には「気後れ」の表記がよく使われます。
まとめ
- 「気後れする」は、相手や場の勢いに押されて心がひるむこと。
- 「緊張する」「気が引ける」とは、ためらう理由の重点が異なる。
- 他人の心情を断定せず、具体的な状況とともに使うことが大切。