- 読み方
- けいえんされがち
- 意味
- ある人や物事について、関わるのを避けられる傾向があること。
- よく使う形
- 手間のかかる仕事は敬遠されがち/難しい説明は敬遠されがち。
- 注意点
- 「がち」は傾向を表す。全員が避けている、必ず嫌われているという意味ではない。
「敬遠されがち(けいえんされがち)」とは、人や物事が、何らかの理由で関わりを避けられることが多い、またはその傾向があるという意味です。「準備に時間がかかる仕事は敬遠されがちだ」「専門用語が多い説明は敬遠されがちだ」のように使います。
「敬遠」は、相手と距離を置いたり、面倒な物事を避けたりすることです。「されがち」が付くと、そのようなことが起こりやすい傾向を表します。誰もが必ず避けているという断定ではありません。
「敬遠されがち」の意味と読み方
読み方は「けいえんされがち」です。『デジタル大辞泉』の「敬遠」には、表面上は敬う態度を取りながら実際には関わらないようにする意味と、関わりを持つことを嫌って避ける意味などがあります。
「敬遠される」は、周囲から距離を置かれること。「敬遠されがち」は、そのような状態が生じる傾向を意味します。
「がち」が加わると意味が変わる
- 敬遠される:「準備の大変な役割は、参加者から敬遠されている。」
- 敬遠されがち:「準備の大変な役割は、参加者から敬遠されがちだ。」
後者は「そうなることが多い」「そういう傾向がある」という言い方です。すべての参加者が避けているとは限りません。
「敬遠されがち」の自然な例文6選
- 準備に多くの時間がかかる委員の仕事は、忙しい人から敬遠されがちだ。
- 専門用語が多い説明資料は、初めて読む人に敬遠されがちなので、用語の解説を付けた。
- 予約方法が複雑なサービスは、利用者から敬遠されがちだと担当者は感じている。
- 費用や手順が分かりにくい講座は、興味を持つ人にも敬遠されがちだ。
- 会議で厳しい言葉を使い続けていると、周囲から敬遠されがちになることがある。
- 慣れない道での運転は敬遠されがちだが、事前に経路を確認すれば不安が和らぐ場合もある。
「何が」「誰から」「なぜ」敬遠されがちなのかを示すと、意味が伝わります。根拠を確認していない一般論を、すべての人に当てはまる事実として書かないことも大切です。
「敬遠されがち」「嫌われがち」「避けられがち」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 例文 |
|---|---|---|
| 敬遠されがち | 関わりを避けられる傾向がある。 | 複雑な手続きは敬遠されがちだ。 |
| 嫌われがち | 好ましくないと思われやすい。 | 説明が長すぎる話し方は嫌われがちだ。 |
| 避けられがち | 接触や関わりを避けられやすい。 | 混雑する場所は避けられがちだ。 |
| 疎遠になりがち | 付き合いや連絡の機会が減る傾向がある。 | 卒業後は旧友と疎遠になりがちだ。 |
| 選ばれにくい | 選択の対象になりにくい。 | 案内が分かりにくいサービスは選ばれにくい。 |
「敬遠されがち」は、嫌っているかどうかより、関わりを避ける行動に重点があります。尊敬していても距離を置くことがありますし、面倒そうだから避ける場合もあります。「嫌われがち」と置き換えると意味が強くなることがあります。
「敬遠されがち」と「敬遠される」は同じ?
近い表現ですが、違いがあります。「敬遠される」は距離を置かれること自体を述べるのに対し、「敬遠されがち」は距離を置かれる傾向があることを示します。
例えば「この企画は敬遠されがちだ」と述べても、関心を持って参加している人がいる可能性はあります。「がち」を付ければ必ず根拠のある傾向になるわけではないため、調査結果を述べる場合は参加率などの事実を示しましょう。
「敬遠」は敬っているという意味?
「敬遠」には、もともと敬う気持ちから近づきすぎないという意味につながる背景があります。『故事成語を知る辞典』は『論語』の言葉「鬼神は敬して之を遠ざく」に由来すると説明しています。
しかし現代の「敬遠する」は、面倒だと思って関わりを避ける意味でも普通に使われます。したがって「敬遠されがち」の対象が常に尊敬されているという意味ではありません。
野球の「敬遠」とは違う?
野球では「敬遠」が、投手が打者との勝負を避けて、故意に四球を与えることを意味します。これは日常語の「敬遠する」の別の用法です。
| 場面 | 例文 | 意味 |
|---|---|---|
| 日常・仕事 | 手間の多い仕事が敬遠されがちだ。 | 引き受けるのを避けられやすい。 |
| 野球 | 好打者が敬遠されがちだ。 | 勝負を避けて四球を与えられることが多い。 |
同じ語でも文脈によって意味が変わります。野球の意味では、「嫌われている打者」という意味ではありません。
ビジネスでの言い換え方
企画書などで「敬遠されがち」と書くと、やや漠然とした評価になることがあります。具体的に何が課題なのかを示すと改善策を考えやすくなります。
具体的にする例
「申請手続きは敬遠されがちだ。」
↓
「申請に必要な入力項目が多く、途中で手続きをやめる利用者がいるため、入力項目を見直したい。」
後者は確認できた行動や課題に注目しています。実際に途中離脱を確認していないなら、仮説であることを明示して書きましょう。
使うときの注意点
人の属性だけで「敬遠されがち」と決めつけない
年齢・性別・国籍などを理由に「この属性の人は敬遠される」と安易に一般化しないことが大切です。実際に避けられる傾向があるかは、状況や本人の行動、調査結果などで判断します。言葉の意味を説明するために、根拠のない偏見を広めないようにしましょう。
よくある質問
「敬遠されがち」は何と読みますか?
「けいえんされがち」と読みます。
「敬遠されがち」とは簡単に言うと?
周囲から関わりを避けられる傾向がある、ということです。
「敬遠されがち」は「嫌われている」という意味ですか?
必ずしも同じではありません。嫌悪感のほか、面倒さや距離を置きたい気持ちなどから避ける場合もあります。
「敬遠される」と「敬遠されがち」の違いは?
「敬遠される」は避けられること、「敬遠されがち」はそのような傾向があることに重点があります。
野球で「敬遠されがち」と言う場合は?
打者との勝負を避け、故意に四球を与えられることが多いという意味で使われる場合があります。
まとめ
- 「敬遠されがち」は、関わりを避けられる傾向があること。
- 「嫌われがち」とは同じではなく、避ける理由はさまざま。
- 「がち」は傾向を表すため、すべての人が避けるという断定ではない。