- 読み方
- けいいをはらう
- 意味
- 相手や物事を尊重し、敬う気持ちをもって接すること。
- 近い表現
- 敬意を表する/尊重する/礼を尽くす。
- 使い分け
- 「敬意を払う」は接し方や態度に、「敬意を表する」は敬う気持ちを明確に示すことに重点を置く場合が多い。
「敬意を払う(けいいをはらう)」とは、相手を敬い、大切に思う気持ちをもって接することです。「相手の努力に敬意を払う」「異なる意見にも敬意を払って話し合う」のように使います。
「目上の人だけに使う言葉」と思われがちですが、敬う対象は必ずしも年齢や役職が上の人とは限りません。相手の経験、努力、考え方、専門性などを尊重するときにも使える表現です。
「敬意を払う」の意味・読み方
読み方は「けいいをはらう」です。『デジタル大辞泉』は「敬意」を尊敬する気持ちと説明し、その用例の一つとして「敬意を払う」を挙げています。
「敬意を払う」は、その気持ちを言葉や態度に反映し、相手を軽んじずに接するという意味で使われます。ただ丁寧な言葉を選ぶだけでなく、相手の立場・努力・価値観を尊重するという文脈にも合います。
「敬意を払うべき人」のように使うと、相手への尊重が必要だという評価を表すこともできます。ただし、誰に敬意を払うかは具体的な状況によって変わります。
「敬意を払う」の自然な例文6選
- 専門分野は違っても、お互いの経験と判断には敬意を払うことが大切だ。
- 長年地域を支えてきた人々の努力に敬意を払いたい。
- 相手と意見が合わないときこそ、人格に敬意を払って話し合う。
- 新しいチームでは、年齢や役職にかかわらず互いに敬意を払う文化を育てたい。
- 取材するときには、本人の考えや生活に敬意を払う姿勢が欠かせない。
- 作品が生まれた背景や制作者の意図に敬意を払って批評する。
「人に敬意を払う」だけでなく、「努力に敬意を払う」「伝統に敬意を払う」のように、行動・実績・文化などに対して使うこともあります。
「敬意を払う」と「敬意を表する」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 自然な場面 |
|---|---|---|
| 敬意を払う | 相手を敬い、尊重して接する。 | 話し合い・協働・人への接し方。 |
| 敬意を表する | 敬う気持ちを態度や言葉に表して示す。 | 式典・挨拶・声明・感謝状。 |
| 尊重する | 相手の考えや権利、意思などを重んじる。 | 意見の違い・権利への配慮。 |
| 礼を尽くす | 相手に対して礼儀を十分に行う。 | 訪問・迎え入れ・謝意を伝える場面。 |
| 感謝する | 受けた行為や好意をありがたいと感じる。 | 助けてもらったことへのお礼。 |
例えば、異なる立場の人と互いの意見を尊重して仕事を進めるなら「敬意を払う」、その功績を式典でたたえるなら「敬意を表する」が自然です。ただし、どちらも「敬う気持ち」を表し、置き換えられる文脈もあるため、厳密に完全分離した意味ではありません。
あわせて「敬意を表する」の意味と例文も確認してみましょう。
「敬意を払う」と「尊敬する」は同じ?
「尊敬する」は、ある人の性格・行動・能力などを優れたものとして敬う気持ちを表します。「敬意を払う」は、その気持ちをもって相手に接することまで含めて使う場面が多い言い方です。
「私はあの研究者を尊敬しています。」=相手を敬う気持ちがある。
「相手の専門性に敬意を払って意見を交わしました。」=相手を尊重する態度で接した。
敬意を払うことは、すべての意見に賛成することとは違います。反対意見を述べながらも、相手を尊重することはできます。
ビジネスで「敬意を払う」を使うには
仕事では、社内外の相手の成果や専門性を尊重する姿勢を説明するときに使えます。
「関係者の皆さまの知見とご尽力に敬意を払いながら、今後の検討を進めてまいります。」
「異なる立場の意見にも敬意を払い、建設的な話し合いを行うことを大切にしています。」
相手に直接感謝を伝えるだけなら「ありがとうございます」の方が自然な場合もあります。難しい表現を使うこと自体が敬意になるわけではありません。
「敬意を払う」を使うときの注意点
敬意を払うとは、相手を人格的に軽んじず、功績や考え方などを適切に尊重することです。相手の主張を無条件に受け入れる意味ではありません。意見が違うときは、論点と人への評価を分けて話しましょう。
また、相手の役職が低い、年下であるという理由だけで敬意を払う必要がない、という意味でもありません。
よくある質問
「敬意を払う」は何と読みますか?
「けいいをはらう」と読みます。
「敬意を払う」とは簡単に言うと?
相手を敬い、大切に扱おうとする態度で接することです。
「敬意を払う」と「敬意を表する」は同じですか?
どちらも敬う気持ちを表します。「敬意を払う」は尊重して接する態度、「敬意を表する」は敬意を表明することに重点を置く場合が多い言い方です。
目下の人にも「敬意を払う」と言えますか?
はい。年齢や役職にかかわらず、相手の努力・専門性・考えなどを尊重するときに使えます。
「敬意を払う」は「同意する」という意味ですか?
いいえ。意見に反対しながらでも、相手を尊重する態度を取ることはできます。
まとめ
- 「敬意を払う」は、尊敬する気持ちをもって相手や物事に接すること。
- 「敬意を表する」は、その気持ちを言葉や態度に表して示すことに重点がある。
- 相手を尊重することと、相手の意見に無条件で同意することは違う。