「トリ」と「大トリ」は、公演やイベントにおける出演順や位置を示す際に用いられる言葉で、その背景や用途には明確な違いがあります。
この記事では、「トリ」と「大トリ」の違いをわかりやすく簡単に解説します。
「トリ」と「大トリ」の意味・違い!「究極の大トリ」とは?
「トリ」とは
「トリ」という言葉は、寄席の伝統的な用語で、最後に出演する人を指します。
この言葉の語源は「取り」に由来し、かつて寄席では、最後の演者が全員分のギャラを受け取り、それを各芸人に分配する役割があったことから名づけられました。
現代では、そのギャラの受け取りという具体的な役割は薄れ、単に最後の演者や主要な出演者を意味する言葉として、寄席以外の多様なシーンでも用いられています。
「大トリ」とは
一方、大トリは、複数の最後の出演者が存在する場合に、その中でもっとも最後に出演する人を指す言葉として用いられます。
具体例として、NHKの紅白歌合戦では、紅組と白組という2つのチームが存在する中、それぞれにトリがおり、番組全体としての最後の出演者を「大トリ」と称します。
また、数日にわたる音楽フェスティバルのような場では、各日の最後の出演者は「トリ」として認識され、その中でも最終日の終演を飾るアーティストやグループを特に「大トリ」と呼ぶのです。
「究極の大トリ」とは
2013年の紅白歌合戦における「究極の大トリ」は特筆すべき点として挙げられます。
この年、北島三郎が50回目の出演を果たし、その引退を宣言した際、紅組と白組のトリが終了した後、全体としての最終出演者としての位置づけから、「究極の大トリ」という特別な表現が生まれました。
ポイント
総じて、「トリ」は一つの部分やカテゴリーでの最後の出演者を指し、「大トリ」は複数の部分やカテゴリーの中で、全体としての最後の出演者を指す言葉として使われています。
「トリ」と「大トリ」の違い!表で簡単まとめ
表を使って、それぞれの違いや特徴をカンタンにまとめるでー!
項目 | トリ | 大トリ |
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定義 | ある部分やカテゴリの中で最後の出演者 | 全体の中で最後の出演者 |
使用例 |
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語源・背景 | 寄席の伝統的な用語。昔の寄席でギャラを受け取る役割から。 | 複数組が存在する場面での最後のトリを指す。 |
特徴 |
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