- 読み方
- ぎょしやすい
- 意味
- 自分の思いどおりに動かしたり、扱ったりしやすいこと。
- よく使う形
- 御し易い相手/御し易いと見ていた/御し易い人物。
- 注意点
- 人を支配・操作するような響きを持つため、褒め言葉とは限らない。
「御し易い(ぎょしやすい)」とは、自分の思いどおりに動かしたり、扱ったりしやすいことです。特に人に対して使い、「相手を思いどおりに動かしやすい」という意味を表します。
一見すると「付き合いやすい」と似ていますが、相手を操る側の目線が含まれやすい点が重要です。職場や学校で相手への評価として使うと、失礼になる場合があります。
「御し易い」の意味と読み方
「御し易い」は「御する(ぎょする)」と「易い(やすい)」から成る表現です。「御する」には、馬や馬車を扱うことのほか、人を自分の思いどおりに動かす意味があります。「易い」は、その行為が簡単にできることです。
辞書では「自分の思うように扱いやすい」「たやすくあやつられる」と説明されます。逆の状態は「御し難い(ぎょしがたい・ぎょしにくい)」です。「御し易い」は「ごしやすい」とは読まず、「ぎょしやすい」と読みます。
「御し易い」の使い方・例文
- 交渉相手を御し易いと見くびった結果、厳しい条件を突きつけられた。
- 彼は相手の弱みを知り、御し易い人物だと思い込んでいた。
- 主人公は御し易い相手ではなく、相手の策略をすぐに見抜いた。
- あの指導者は部下を御し易い存在だと考え、反発を招いた。
- 初対面では御し易いと感じたが、実際は自分の考えを曲げない人物だった。
このように、人を思いどおりに扱おうとする側の考えを描写する文脈で使われます。相手が本当に操りやすい人物であることまで、書き手が認める必要はありません。
「御し易い」「与し易い」「扱いやすい」の違い
| 言葉 | 意味の中心 | 使い分け |
|---|---|---|
| 御し易い | 相手を思いどおりに動かしやすい。 | 相手を操る・制御するという視点がある。 |
| 与し易い(くみしやすい) | 相手として扱いやすく、恐れるに足りない。 | 競争・対立・勝負の相手などを評価する場面に合う。 |
| 扱いやすい | 対応・取り扱いが容易である。 | 道具・資料などにも広く使え、人に使う場合は文脈に注意。 |
| 御し難い | 相手を思いどおりに扱いにくい。 | 「御し易い」の反対の状態。 |
「御し易い」と「与し易い」は、どちらも相手を軽く見る場面で用いられますが、意味の重点が異なります。「御し易い」は相手を動かせるか、「与し易い」は相手として手ごわいかに注目すると覚えやすくなります。
職場や学校で使うときの注意点
「あの人は御し易い」と言うと、人を自分の都合で操作できる存在として見ているように聞こえます。「話し合いがしやすい」「協力的だ」「相談しやすい」といったよい評価を伝えたいなら、実際に伝えたい長所を具体的に述べる方が適切です。
類義語・言い換え
- 操りやすい:人を思いどおりに動かしやすい。否定的な響きが強い。
- 手なずけやすい:なだめたり親しませたりして従わせやすい。
- 与し易い:相手として恐れるに足りない。
- 扱いやすい:対応・取り扱いが容易なこと。必ずしも同義ではない。
よくある質問
「御し易い」は何と読みますか?
「ぎょしやすい」と読みます。
「御し易い」は褒め言葉ですか?
一般に、人を思いどおりに扱いやすいという意味なので、褒め言葉としては向きません。相手への敬意を示したい場合は別の言い方を選びましょう。
「御し易い」と「与し易い」は同じ意味ですか?
近い意味を持ちますが、「御し易い」は人を自分の思うように動かしやすいこと、「与し易い」は相手として恐れるに足りないことに重点があります。
「御し易い」の反対は何ですか?
「御し難い(ぎょしがたい・ぎょしにくい)」です。
まとめ
- 「御し易い」は、人を自分の思いどおりに動かしやすいこと。
- 「与し易い」は、相手として恐れるに足りないことに重点がある。
- 人を評価するときには失礼になり得るため、場面に合わせて言い換える。