- 読み方
- そうけんにかかる
- 意味
- 重要な責任や期待などが、その人にかかっていること。
- 使う場面
- 組織の将来/大きな事業の成否/重要な任務の責任。
- 近い表現
- 双肩に担う/肩にかかる/責任を負う。
「双肩にかかる(そうけんにかかる)」とは、大きな責任や期待などが、ある人の肩にかかっていることです。「会社の将来は若手社員の双肩にかかっている」のように、重要な任務や未来を担う人物を表現するときに使います。
「双肩」は文字どおり左右両方の肩のこと。肩で重い荷物を支える様子から、責任や負担を引き受けることにたとえた表現です。
「双肩にかかる」の意味と読み方
「双肩」は「そうけん」と読みます。『デジタル大辞泉』では、左右両方の肩を指し、多くは責任や義務を負うもののたとえとして用いられると説明されています。辞書の用例には「国の将来は若者の双肩にかかっている」があります。
そこから「双肩にかかる」は、責任・任務・組織の未来などが、特定の人や人々に託されている状況を示します。
必ずしも一人だけを指すとは限りません。「次世代を担う人々の双肩にかかる」のように、複数の人をまとめて表現する場合もあります。
「双肩にかかる」の使い方・例文6選
- 新しい事業の成否は、担当チームの双肩にかかっている。
- 地域の伝統を次の世代へつなぐ役割が、若者たちの双肩にかかっている。
- 最終判断を任された責任者の双肩には、大きな期待がかかっていた。
- この研究が前に進むかどうかは、共同研究者たちの双肩にかかっている。
- 会社の立て直しという重い課題が、新しい経営陣の双肩にかかった。
- その人だけの双肩にかかる負担を減らすため、役割分担を見直した。
「〜の双肩にかかっている」という形がよく使われます。何が、誰の双肩にかかるのかを示すと、意味がはっきり伝わります。
「双肩にかかる」「双肩に担う」「肩にかかる」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 例 |
|---|---|---|
| 双肩にかかる | 大きな責任・期待などが、その人にかかっている。 | 将来が若者の双肩にかかる。 |
| 双肩に担う | 重要な責任・任務を引き受ける。 | 新しい時代の責任を双肩に担う。 |
| 肩にかかる | 責任や仕事がその人に負いかぶさってくる。 | 成功の鍵は担当者の肩にかかる。 |
| 責任を負う | 自分の役割や行為について責め・義務を引き受ける。 | 結果に責任を負う。 |
| 期待がかかる | よい結果が得られることを周囲が望む。 | 新しい選手に期待がかかる。 |
「双肩にかかる」は責任などがその人にかかる状態、「双肩に担う」はそれを引き受けることを強調しやすい表現です。辞書でも「双肩に担う」は、重要な任務や責任を引き受けることと説明されています。
いずれもやや改まった言い方なので、日常会話では「大きな責任を任された」「期待されている」の方が自然な場合もあります。
「双肩にかかる」の語源・由来
「双」は二つ、「肩」は人の肩です。「双肩」は両肩を意味します。
重い荷物を肩に乗せて支えることを、責任や任務を背負う姿に重ねた比喩的な表現です。『精選版 日本国語大辞典』にも、双肩が責任や負担を引き受けるもののたとえになるという説明があります。
特定の一つの逸話から生まれた慣用句だと断定できる資料は確認していないため、ここでは言葉の構成と比喩の意味に絞って説明します。
「双肩にかかる」はプレッシャーを意味する?
文脈によります。「期待」や「責任」がかかっていると言えば、本人が重い負担を感じる可能性はあります。しかし、言葉自体が必ず心理的な苦痛や不安を意味するわけではありません。
「組織の未来は、新しい世代の双肩にかかっている。」=期待と役割を強調する。
「責任が一人の双肩にかかりすぎている。」=負担の集中を問題として述べる。
相手を激励するつもりでも「すべては君の双肩にかかっている」と言うと、重圧を与えることがあります。状況に応じた配慮が必要です。
仕事やスピーチでの使い方
「新しい取り組みを発展させる重要な役割が、皆さまの双肩にかかっています。私たちも必要な支援を続けてまいります。」
責任を分担する例
「業務の成否が一人の双肩にかかる状態を改め、チームとして責任を分担します。」
期待を伝えるだけでなく、支援・協力・役割分担についても言及すると、相手を追い詰めずに意図を伝えやすくなります。
使うときの注意点
「双肩にかかる」は、重要な役割を強調する力のある表現です。ただし、実際には複数の人が協力して取り組む問題まで、一人の責任だと決めつけないようにしましょう。
よくある質問
「双肩にかかる」は何と読みますか?
「そうけんにかかる」と読みます。
「双肩」とはどこのことですか?
左右両方の肩です。そこから責任や負担を引き受けることのたとえとして使われます。
「双肩に担う」との違いは?
「双肩にかかる」は責任などがかかっている状態、「双肩に担う」は重要な責任や任務を引き受けることに重点があります。
「双肩にかかる」は複数の人にも使えますか?
はい。「若者たちの双肩にかかる」のように、集団に対しても使えます。
まとめ
- 「双肩にかかる」は、大きな責任や期待がその人にかかっていること。
- 「双肩」は両肩の意味で、責任を負うことのたとえになる。
- 「双肩に担う」とは、責任がかかる状態か、引き受けることかという重点が異なる。