- 読み方
- さいしんのちゅういをはらう
- 意味
- 細かいところまで気を配り、慎重に物事を進めること。
- よく使う形
- 細心の注意を払って取り扱う/細心の注意を払います。
- 注意点
- 注意する姿勢を示す言葉で、ミスが絶対に起きないという保証ではない。
「細心の注意を払う(さいしんのちゅういをはらう)」とは、小さな点も見落とさないよう、十分に注意を向けて慎重に行動することです。「個人情報の取り扱いには細心の注意を払います」のように、仕事・学校・日常生活のさまざまな場面で使います。
大切なのは「ただ注意する」というだけでなく、細部にまで気を配る点です。
「細心の注意を払う」の意味と読み方
「細心」は「さいしん」と読みます。『デジタル大辞泉』では、細かなところまで心を配ること、またその様子を表す語として説明され、「細心な(の)注意を払う」という用例が載っています。
「注意を払う」は、物事や人の動向・状態に意識を向け、気をつけること。組み合わせると、失敗・事故・誤解などを避けるため、細部まで注意するという意味になります。
なお、単独の「細心」には、別に「気が小さい・小心」という意味も辞書にあります。しかし「細心の注意を払う」でいう「細心」は、注意深く丁寧であることを指します。
「細心の注意を払う」の例文6選
- 壊れやすい展示品を運ぶときは、細心の注意を払って取り扱う。
- 個人情報を含む資料の送信先には、細心の注意を払います。
- 発表資料の数字に誤りがないよう、細心の注意を払って確認した。
- 初めての実験だったため、担当者は手順の一つ一つに細心の注意を払った。
- 重要な契約書の作成には細心の注意が必要だと説明された。
- 外出先でお客様の情報を扱う際にも、細心の注意を払うことを徹底している。
いずれも、何に注意しているかが分かると意味が伝わりやすくなります。メール・書類・物の取り扱いなど、具体的な対象と一緒に使うのが自然です。
「細心の注意を払う」と「万全を期する」の違い
| 表現 | 中心となる意味 | 例文 |
|---|---|---|
| 細心の注意を払う | 細部まで気を配って慎重に行動する。 | 送付先の確認に細心の注意を払う。 |
| 万全を期する | 手抜かりがないよう、できるだけ十分な準備・対策をする。 | イベントの安全対策に万全を期する。 |
| 注意を払う | 対象を意識して気をつける。 | 周囲の状況に注意を払う。 |
| 慎重に進める | 軽率に判断せず、よく考えて行う。 | 契約交渉を慎重に進める。 |
| 警戒する | 危険や望ましくない事態に備える。 | 不審な連絡に警戒する。 |
「細心の注意を払う」は注意の細かさを表し、「万全を期する」は準備や対策の十分さに重点があります。併用できる場合もありますが、同じ意味とは限りません。
ビジネスメールでの使い方
仕事では、品質管理・情報管理・安全管理などの説明によく用いられます。
「今後は提出前の確認手順を見直し、同様の誤りを防ぐため、細心の注意を払って対応いたします。」
「お預かりした個人情報は、管理方法を確認したうえで、細心の注意を払って取り扱います。」
ただし「細心の注意を払います」と言うだけでは、どのような対策を講じるかが分かりません。実際にミスが起きた場合には「二重確認を行う」「手順を見直す」など、具体的な改善策も添えましょう。
間違えやすい言い方
正しくは「細心の注意を払う」です。なお「細心の注意を払った」ことと「失敗が絶対に起きない」ことは同じではありません。
事故や災害など安全に関する問題では、言葉による注意喚起だけに頼らず、必要な設備・手順・具体的な対策を確認しましょう。
よくある質問
「細心の注意を払う」は何と読みますか?
「さいしんのちゅういをはらう」と読みます。
「細心の注意を払う」とは簡単に言うと?
小さなところまで気を配り、慎重に行うことです。
「万全を期する」との違いは?
「細心の注意を払う」は細部への注意、「万全を期する」は十分な準備・対策に重点があります。
「細心の注意を払ってまいります」は使えますか?
はい。改まった場面でも使える表現です。必要に応じて具体的な対応策を添えると、さらに伝わりやすくなります。
まとめ
- 「細心の注意を払う」は、細かな点まで十分に気を配ること。
- 「万全を期する」とは、注意の細かさと準備の十分さで重点が異なる。
- 仕事では、注意する姿勢に加えて具体的な手順や対策も示すとよい。