- 読み方
- さいさんせいがわるい
- 意味
- 費用や手間に見合う収入・利益を得にくい状態、またはその見込みが低いこと。
- 近い表現
- 採算が合わない/収益性が低い/割に合わない。
- 注意点
- 「採算性が悪い」といっても、必ずすでに赤字になっているとは限らない。
「採算性が悪い(さいさんせいがわるい)」とは、収支のつり合いが悪く、十分な利益を得にくいことを表す言い方です。事業・商品・企画・サービスなどについて、収入や費用の見込みを評価するときに使います。
たとえば「材料費と人件費が増え、商品の採算性が悪くなった」のように、利益を得られる見込みが下がっている状況を示します。
「採算性が悪い」の意味と読み方
「採算性」は「さいさんせい」と読みます。『デジタル大辞泉』では、「採算がとれる見込み。収支のつりあい具合」と説明されています。
「採算」は、事業や商売の利益・収支を計算し、つり合うかを考えることです。そこに「悪い」が付くと、売上・収入に対して費用の負担が重い、または十分な利益を得る見込みが低いことを表します。
「採算性が高い」「採算性が低い」のような言い方もあります。ビジネス文書では「採算性が低い」「採算性が十分ではない」とした方が、少し客観的な表現になる場合もあります。
「採算性が悪い」の自然な例文6選
- 仕入れ価格の上昇により、従来の商品は採算性が悪くなった。
- 利用者が少ない時間帯の運行は、採算性が悪いという課題がある。
- 売上が増えても配送費が高いため、事業の採算性は改善していない。
- 企画案を比較する際は、集客の見込みだけでなく採算性も検討する。
- このサービスは社会的な意義が大きいが、現行の料金では採算性が悪い。
- 業務の効率化によって、取扱件数が少ない商品の採算性を改善した。
「採算性が悪い」は、収支の現状や将来の見込みを述べる表現です。何が費用となり、何が収入となるのかも説明すると説得力が増します。
「採算性が悪い」「赤字」「採算が合わない」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 採算性が悪い | 収支のつり合いが悪く、利益を得にくい状態・見込み。 | 事業の評価、商品の収益見通し。 |
| 赤字 | ある期間の収支で支出が収入を上回ること。 | 実際の決算・損失の説明。 |
| 採算が合わない | 経費に見合う収入や利益を確保できない。 | 費用と収入を直接比較するとき。 |
| 収益性が低い | 資金や売上などに対して得られる利益が小さい。 | 事業や投資の評価。 |
| 割に合わない | 苦労・費用に対して得られるものが少ない。 | 仕事や負担を含む幅広い場面。 |
特に重要なのは、「採算性が悪い」と「赤字」は完全に同じではないことです。利益がわずかに出ていても、かけた費用に比べて小さければ「採算性が悪い」と評価される場合があります。一方、「赤字」は一定期間の収支がマイナスである事実を表します。
なぜ採算性が悪くなるのか
事業の採算性は、収入と費用の両方によって変わります。例えば次のような要因が考えられます。
- 仕入れ費の増加:材料や商品の仕入れ価格が上がる。
- 人件費・物流費の増加:運営や配送にかかる費用が増える。
- 売上の減少:利用者数や販売数量が減る。
- 価格設定の問題:費用に対して販売価格が低すぎる。
- 作業の非効率:同じ成果を得るまでに多くの時間や人手が必要になる。
ただし、採算性の低さだけで事業の価値がすべて決まるわけではありません。社会的な意義や将来の成長を検討することもあります。収支の評価と、事業を継続するかという判断は別です。
ビジネスでの言い換えと使い方
「現行の販売価格では採算性が悪いため、費用構造を見直す必要があります。」
「現在は採算性が十分ではありません。費用と売上の両面から改善策を検討しています。」
社外向けの説明では、単に「採算性が悪い」と述べるだけでなく、どの費用が増えたのか、いつの収支を比較しているのかを示すと誤解が少なくなります。
「採算性が悪い」の反対語は?
反対の方向を表す言葉には、「採算性が高い」「採算が合う」「収益性が高い」などがあります。
「採算が合う」は、費用以上の収入を得られる、利益があるという意味です。ただし「収益性が高い」は利益率などの評価に重点があるため、文脈によって完全な言い換えになるとは限りません。
使うときの注意点
採算性が悪いのは、収支がつり合いにくい、利益の見込みが小さいという評価です。赤字かどうかを断定するには、対象期間・収入・費用を確かめる必要があります。
また、事業によっては初期費用・維持費・人員配置などの条件が大きく異なります。数字を示す場合は比較条件をそろえることが重要です。
よくある質問
「採算性が悪い」は何と読みますか?
「さいさんせいがわるい」と読みます。
「採算性が悪い」を簡単に言うと?
費用に見合う利益を得にくい、という意味です。
「採算性が悪い」は赤字という意味ですか?
必ずしもそうではありません。利益が少ない、または利益を得られる見込みが低い場合にも使えます。
「採算性が悪い」と「採算が合わない」は同じですか?
意味は非常に近いですが、「採算性が悪い」は収益見込みの評価、「採算が合わない」は費用と収入が見合わないことをより直接的に述べる表現です。
ビジネスで柔らかく言い換えるには?
「採算性が十分ではありません」「収益性の改善が課題です」とすると、やや説明的で柔らかい表現になります。
まとめ
- 「採算性が悪い」は、収支のつり合いが悪く十分な利益を得にくいこと。
- 「赤字」とは異なり、必ずしも既に損失が出ているとは限らない。
- 仕事では、売上・費用・比較条件を示して説明すると分かりやすい。