- 読み方
- くいあらためる
- 意味
- 過去の過ちを反省して心がけや行動を変え、同じ過ちを繰り返さないようにすること。
- よく使う形
- 過ちを悔い改める/これまでの行いを悔い改める/悔い改めて出直す。
- 注意点
- 単に「残念だった」と思ったり謝ったりするだけで、直ちに悔い改めたと断定できるわけではない。
「悔い改める(くいあらためる)」とは、自分の過去の行いが間違っていたと反省し、心がけや行動を変えることです。「これまでの言動を悔い改める」「自分の過ちを悔い改める」のように使います。
「後悔する」は、過去のことを悔やむ気持ちを表しますが、「悔い改める」は行いを見直し、変えようとすることまで含む表現です。そのため、行動を変えたかどうかが重要な文脈で使われます。
「悔い改める」の意味と読み方
読み方は「くいあらためる」です。『デジタル大辞泉』は、過去の過ちを反省して心がけを変えることと説明しています。『精選版 日本国語大辞典』でも、過ちを反省し、二度と繰り返さないように行為を改めることが示されています。
「悔いる」は自分の行いをあとになって残念に思うこと、「改める」は以前の状態や行動を変えることです。両方を組み合わせた「悔い改める」は、気持ちだけでなく、今後の態度にも目を向けた言い方です。
言葉の違いを比べる
- 後悔する:「ひどいことを言ってしまった、と後悔した。」
- 悔い改める:「ひどいことを言ったと反省し、相手の話を最後まで聞くよう態度を改めた。」
後悔したからといって、必ず行動が変わったとは限りません。
「悔い改める」の自然な例文6選
- 周囲の意見を聞かずに決めつけていたことを悔い改め、話し合いの進め方を変えた。
- 連絡を怠って仲間に迷惑をかけた彼は、行いを悔い改めると約束し、報告の習慣を見直した。
- 相手を傷つける言葉を繰り返していたことを悔い改め、言葉選びに注意するようになった。
- 自分に都合の悪い事実を隠したことを悔い改め、正確な情報を伝えるよう努力している。
- 人を見下していた態度を悔い改めた結果、同僚の意見に耳を傾けられるようになった。
- これまでの不誠実な対応を悔い改め、同じ問題を起こさないための手順を整えた。
「何が悪かったのか」と「どのように改めたのか」を添えると、意味がより明確になります。「悔い改めた」と書く場合は、どのような変化が見られるのかを示すと説得力があります。
「悔い改める」「反省する」「後悔する」「改心する」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 例文 |
|---|---|---|
| 悔い改める | 過ちを反省し、心がけや行動を改める。 | 不誠実な行いを悔い改める。 |
| 反省する | 自分の言動・考えを振り返り、問題を考える。 | 判断ミスを反省する。 |
| 後悔する | 以前の判断や行為をあとから悔やむ。 | 言い過ぎたことを後悔する。 |
| 改心する | これまでのよくない心がけ・態度を改める。 | 行いを改心して出直す。 |
| 改悛する | 悪事や過ちを悔い、心を入れ替える。 | 非を認めて改悛する。 |
「改心」「改悛」は「悔い改める」と非常に近い意味です。一方「後悔」「反省」は、必ずしも実際の行動の変化まで表していない場合があります。意味が近いからといって、すべてを同じ強さで言い換えるのは避けましょう。
「改悛の情」という名詞表現については、「改悛の情」の意味・使い方で、悔悟との違いを解説しています。
「悔い改める」と「悔悟の念」の違い
「悔悟(かいご)」は、自分が行ったことの悪さを認め、後悔することです。「悔悟の念」はそのような悔やむ気持ちを表します。
それに対して「悔い改める」は、過ちを反省して心がけや行いを変えることに重きを置いた表現です。
「自分の判断が間違っていたと気づき、悔悟の念を抱いた。」
「自分の判断を反省し、同じ失敗を繰り返さないよう行動を悔い改めた。」
詳しくは、「悔悟の念」の意味と「後悔」「改悛」との違いもご覧ください。
「悔い改める」は宗教の言葉?
宗教的な文章にも用いられますが、宗教に限った言葉ではありません。日常生活や仕事でも、過去の過ちを反省して改める意味で使うことができます。
『精選版 日本国語大辞典』には、新約聖書の日本語訳に見られる用例も収録されています。キリスト教の文脈では信仰に関係する意味を帯びる場合がありますが、日常の「悔い改める」をその意味に限定する必要はありません。
「悔い改める」はどんな場面で使う?
一般的には、よくない行いを自覚し、改める場面に合います。たとえば、約束を繰り返し破っていた、相手を軽んじていた、事実を隠していたなど、行動のあり方を見直すときに使われます。
ただし、ちょっとした誤字や日常の小さな失敗に使うと重く聞こえることがあります。その場合は「ミスを反省して修正した」「次から気をつける」などの方が自然です。
仕事で「悔い改めます」と伝えてもよい?
誤りではありませんが、改まった響きが強く、業務上の謝罪としては大げさに聞こえる場合があります。取引先や上司への連絡では、何を誤り、どう改善するかを具体的に伝える方が実用的です。
具体的な言い換え
- 「悔い改めます」→「今回の対応を深く反省し、確認手順を見直します。」
- 「悔い改めたつもりです」→「これまでの対応を改め、現在は新しい手順で確認しています。」
気持ちだけを述べるより、相手が確認できる改善行動を添えると伝わりやすくなります。
使うときの注意点
謝罪しただけで「悔い改めた」と決めつけない
謝罪の言葉を述べることと、過去の行いを本当に改めることは同じではありません。本人の内心は外から断定しにくいため、「謝罪した」「対応方法を変更した」など、確認できる事実と評価を分けて説明しましょう。
よくある質問
「悔い改める」は何と読みますか?
「くいあらためる」と読みます。
「悔い改める」とは簡単に言うと?
過去のよくない行いを反省し、心がけや行動を変えることです。
「悔い改める」と「後悔する」は同じ意味ですか?
「後悔する」は悔やむ気持ちを表します。「悔い改める」は反省して態度や行動を変えることまで含む言い方です。
「悔い改める」は宗教的な言葉ですか?
宗教的な文章でも用いられますが、日常生活でも使える言葉です。文脈によって意味の重点が変わる場合があります。
「悔い改める」を仕事の謝罪で使えますか?
使えますが、重い表現になることがあります。一般的な業務連絡では、具体的な反省・改善内容を述べる方が適切な場合が多いでしょう。
まとめ
- 「悔い改める」は、過ちを反省して心がけや行動を改めること。
- 「後悔」「悔悟」とは近いが、行動の改善に重点がある。
- 実際に何が改善したかを示すことで、表現の意味が明確になる。