- 読み方
- せいきをうしなう
- 意味
- それまで見られた生き生きとした感じや活力がなくなること。
- よく使う形
- 生気を失った顔/生気を失った目/生気を失ったようす。
- 注意点
- 「気を失う(意識を失う)」とは意味が異なる。
「生気を失う(せいきをうしなう)」とは、人の表情や態度などから、いきいきとした感じや活気がなくなることです。例えば「知らせを聞いた彼は生気を失ったような顔をしていた」といえば、以前の明るさや張りが見られなくなったようすを表します。
疲労や大きなショックを受けた場面などで使われますが、外から見たようすを描写する言葉であり、体調や心理状態の原因まで断定する表現ではありません。
「生気を失う」の意味と読み方
「生気」は「せいき」と読み、『デジタル大辞泉』では、生き生きとした感じや活気などを表す語として説明されています。「生気を失う」は、そのような生き生きとした印象が薄れ、元気のないようすになることを意味します。
特に顔・目・表情・声・姿と結び付きやすく、「生気を失った表情」「生気を失った目」のように言います。文章では、急な落胆、強い疲れ、長く続く心配などを背景にして用いられることもあります。
短い例で確認
「いつもは明るい彼女が、生気を失ったような表情で席に座っていた。」
ここで描写しているのは表情から感じられる活気のなさです。本人が実際にどう感じているかまで決めつける言い方ではありません。
「生気を失う」の使い方・自然な例文6選
- 予想していなかった知らせを受け、彼は一瞬生気を失ったような表情を浮かべた。
- 連日の準備に追われた担当者の顔からは、いつもの生気が失われていた。
- 試合が終わると、選手は生気を失ったようすでベンチに腰を下ろした。
- 大切にしていた品をなくしたと聞いたとき、友人の目は生気を失って見えた。
- 長い会議の終盤には、参加者の表情から少しずつ生気が失われていった。
- しばらく元気のなかった祖父が好きな音楽を聴くと、生気を失っていた目に明るさが戻ったように感じられた。
「生気を失ったように見える」とすると、観察した印象であることが伝わります。また、「生気を失った目」「顔から生気が失われた」のように、具体的に何が変わったかを示すと自然です。
「生気を失う」「気力を失う」「精彩を欠く」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 例文 |
|---|---|---|
| 生気を失う | 表情や姿などから生き生きとした感じが消える。 | 驚きのあまり生気を失った顔になる。 |
| 気力を失う | 何かをしようとする意欲や精神的な力が弱まる。 | 失敗が重なり、再挑戦する気力を失う。 |
| 精彩を欠く | 言動や活動などに生き生きとした感じが見られない。 | いつもの選手らしさがなく、精彩を欠くプレーが続く。 |
| 活気を失う | 人や場所などのにぎわい・勢いがなくなる。 | 店が閉まり、通りは活気を失った。 |
| 疲れ切る | 疲労が極度にたまる。 | 作業を終えて疲れ切っていた。 |
「生気を失う」と「精彩を欠く」は近い表現ですが、前者は人の顔つきや姿から感じられる活力を描写しやすく、後者は発言・演技・プレー・活動などのさえなさも表しやすい言い方です。なお、どちらも必ず病気や疲労を意味するわけではありません。
違いをさらに確認するには、「精彩を欠く」の意味と例文もあわせてご覧ください。
「生気を失う」と「気を失う」は同じ?
同じではありません。「気を失う」は一般に、意識を失って気絶することを表します。一方の「生気を失う」は、生き生きとした感じがなくなるという意味で、意識がある人のようすにも使えます。
| 言い方 | 何を表す? |
|---|---|
| 彼は生気を失ったような顔をしていた。 | 顔つきが元気なく見えた。 |
| 彼は気を失った。 | 意識を失った。 |
音の似た表現ですが、まったく違う状況を表すため、混同しないようにしましょう。
日常生活や文章での使い方
会話では「元気がない」「顔色がさえない」の方が穏やかに伝わる場面もあります。「生気を失う」は描写として強めなので、小説・ニュース解説・エッセーなどで人物の変化を印象的に表す場合にも使われます。
場面に応じた言い換え
- 印象を描く:「彼は生気を失ったような表情をしていた。」
- 穏やかに気遣う:「今日は少し疲れているように見えるけれど、大丈夫?」
- 仕事の報告:「長時間の作業で、参加者に疲労が見られました。」
人の状態を伝えるときは、見た目の印象と本人が説明した事実を分けると正確です。
「生気が戻る」「生気を取り戻す」とも言う?
はい。活気を失った状態から再び生き生きとしたようすになることは、「生気を取り戻す」「生気が戻る」などと表せます。
例:「休憩を取って話し始めると、彼女は少しずつ生気を取り戻したように見えた。」
「生気がない」は現在の状態を述べ、「生気を失う」は以前からの変化に目を向けた言い方です。
使うときの注意点
相手の健康状態や気持ちを決めつけない
「生気を失っている」という表現は、場合によっては相手に強く響きます。人に直接声をかけるなら「お疲れではないですか」など、配慮した言い方を選びましょう。また、外見だけから病気や精神的な状態を推測して断定することは避けます。
よくある質問
「生気を失う」は何と読みますか?
「せいきをうしなう」と読みます。
「生気を失う」とは簡単に言うと?
表情や姿などにあった生き生きとした感じがなくなることです。
「生気を失う」と「気を失う」の違いは?
「生気を失う」は活力の感じられないようすを表し、「気を失う」は意識を失う意味で用いられます。
「生気を失う」は人以外にも使えますか?
人の表情や姿を描く場合が中心ですが、比喩的に使うこともあります。店や街のにぎわいには「活気を失う」の方が自然な場合があります。
「生気を失う」の言い換えは?
文脈に応じて「元気がなくなる」「生き生きとした感じがなくなる」「活力が失われる」などと言い換えられます。「気力を失う」は意欲の低下を強調するため、完全に同じ意味ではありません。
まとめ
- 「生気を失う」は、いきいきとした感じや活気がなくなること。
- 「生気を失った顔」「生気を失った目」のように、表情や姿の描写で使われる。
- 「気を失う」とは異なり、意識をなくす意味ではない。