- 読み方
- さいさきがわるい
- 意味
- 物事の始まりに、今後の成り行きを悪く予感させることが起きるさま。
- 反対の言い方
- 幸先がよい/幸先のよいスタート。
- 注意点
- 「先行きが悪い」と違い、始まりの出来事を前兆と受け取る言い方。
「幸先が悪い(さいさきがわるい)」とは、物事を始めたばかりなのに、これから先を悪く予感させる出来事があるという意味です。「旅行初日から電車が遅れるなんて幸先が悪い」のように使います。
実際の未来が悪くなると決まったわけではなく、始まりの出来事をよくない兆しのように受け止めた気持ちを表す言葉です。
「幸先が悪い」の意味・読み方
「幸先」は「さいさき」と読みます。『デジタル大辞泉』では、よいことが起こる前兆、また、事を始めるときの前兆・縁起と説明されています。
「幸先が悪い」は、その始まりに縁起がよくないと感じることです。「幸先」の「幸」という字があるからといって、「幸先が悪い」が不自然な日本語になるわけではありません。
「幸先がよい」は好調な滑り出し、「幸先が悪い」はよくない滑り出しを表す一般的な対の表現です。
「幸先が悪い」の使い方・例文
- 旅の初日から予約を間違えてしまい、幸先が悪いと感じた。
- 新しい企画の初回会議が延期になるとは、少し幸先が悪い。
- 第一問から間違えてしまって幸先が悪いと思ったが、その後は順調に解けた。
- 開幕戦で思わぬ失点が続き、チームは幸先の悪いスタートとなった。
- 新生活の初日に鍵を忘れ、幸先が悪いと苦笑いした。
- 一度の失敗で幸先が悪いと決めつけず、次の行動を考えよう。
「幸先が悪い」は、始まりの出来事に対して使うと自然です。物事がすでに終わったあとの総括や、長期的な見通しを論じるときには別の表現が合う場合があります。
「幸先が悪い」「先行きが悪い」「先が思いやられる」の違い
| 言葉 | 中心となる意味 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 幸先が悪い | 始めたばかりの出来事が、よくない兆しに感じられる。 | 開始直後の失敗やつまずき。 |
| 先行きが悪い | これからの見通しがよくない。 | 事業・経済・将来の予測など。 |
| 先が思いやられる | この先が心配で気が重い。 | 初期の様子から先々を案じるとき。 |
| 出鼻をくじかれる | 始めようとした勢いを妨げられる。 | 行動の開始時に支障が生じたとき。 |
| 幸先がよい | よい前兆となる出来事がある。 | 順調な滑り出しを喜ぶとき。 |
「幸先が悪い」と「先行きが悪い」は似ていますが、前者はスタート時の印象、後者は将来への見通しが中心です。例えば、初日が悪くても最終的にはうまくいくことがあります。
「幸先が悪い」は迷信なの?
「幸先が悪い」は、始まりの出来事を縁起や前兆として受け止める言い方です。しかし、初日にうまくいかなかったからといって、その後も必ず失敗するという因果関係を示す言葉ではありません。
「朝から雨だなんて、幸先が悪いね。」=雨をよくない兆しのように感じたという気持ちの表現。
「開始直後に費用が増えたので、今後の収支を見直す必要がある。」=実際の数字に基づく検討。
特にビジネスでは、縁起のよしあしと具体的なリスク分析を区別しましょう。
「幸先がよい」との使い分け
「初めての商談で注文が決まった。幸先がよい」のように、初めの出来事から順調な未来を期待するのが「幸先がよい」です。
反対に「準備不足が初日から露呈してしまった。幸先が悪い」のように、始まりが不安を感じさせるのが「幸先が悪い」です。いずれもスタート時の出来事を、今後の兆しとして感じる表現です。
使うときの注意点
「幸先が悪い」と言うと、初日の失敗を過度に悪く受け止める場合があります。人を責める必要がない場面では「初日は大変だったね」「次から改善しよう」など、具体的な言葉を選ぶことも大切です。
よくある質問
「幸先が悪い」は何と読みますか?
「さいさきがわるい」と読みます。
「幸先が悪い」は簡単に言うと?
始まったばかりなのに、今後を不安に感じさせる出来事が起きたという意味です。
「幸先が悪い」と「先行きが悪い」は同じ?
違います。「幸先が悪い」は始まりの兆し、「先行きが悪い」は将来の見通しに重点があります。
「幸先が悪い」は未来が悪くなるという意味ですか?
いいえ。縁起が悪いと感じたことを表す言い方で、未来を確定させるものではありません。
まとめ
- 「幸先が悪い」は、物事の始まりに悪い兆しを感じること。
- 「先行きが悪い」とは、将来の見通しなのか、始まりの印象なのかが違う。
- 言葉が表す前兆・気持ちと、実際に起きる未来は区別する。