- 読み方
- さいげつながるるごとし
- 意味
- 年月は水の流れのように、とどまることなく過ぎ去っていくこと。
- 近い表現
- 光陰矢の如し/歳月人を待たず。
- 注意点
- 「流るる」は文語的な形。「流れるごとし」に置き換えて同一の定型句だと説明しない。
「歳月流るる如し(さいげつながるるごとし)」とは、年月は水が流れるように、止まることなく過ぎ去っていくという意味の表現です。卒業・再会・節目の挨拶など、月日の流れを振り返る文章で使えます。
「歳月」は年月、「流るる」は「流れる」の文語的な形、「如し」は「〜のようだ」を表します。日常会話ではやや古風ですが、時間の流れについて感慨を込めるときに合います。
「歳月流るる如し」の意味と読み方
『デジタル大辞泉』に見出し語として載る表現で、年月が水の流れのようにとどまらず、刻々と過ぎていくことを意味します。同辞書では「光陰矢の如し」「歳月人を待たず」が関連する表現として示されています。
言葉の構造
- 歳月:年月、としつき。
- 流るる:「流れる」に当たる文語的な形。
- 如し:「〜のようだ」というたとえ。
つまり、「歳月は流れる水のようだ」という比喩です。
「歳月流るる如し」の自然な例文6選
- 歳月流るる如し。初めてこの学校の門をくぐった日が、昨日のことのように思い出される。
- 再会した友人は「歳月流るる如しだね」と笑い、昔の写真を見せてくれた。
- 歳月流るる如しという言葉どおり、開店から十年が過ぎた。
- 祖父は古い手帳をめくりながら「歳月流るる如し」と静かにつぶやいた。
- 式典の挨拶で、代表者は「歳月流るる如し、私たちの活動も二十年を迎えました」と話した。
- 歳月流るる如し。子どもたちの成長を見るたび、月日が過ぎるのを早く感じる。
文章の冒頭に独立した一文として置き、続けて具体的な年月や出来事を示すと読みやすくなります。会話では日常的な語ではないため、使う相手や場面を選びましょう。
「歳月流るる如し」「光陰矢の如し」「歳月人を待たず」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 特徴 |
|---|---|---|
| 歳月流るる如し | 年月は流れる水のようにとどまらず過ぎ去る。 | 時間の流れを水にたとえる。 |
| 光陰矢の如し | 月日が矢のように速く過ぎる。 | 時間の過ぎる速さを強調。 |
| 歳月人を待たず | 時間は人の都合に合わせて止まらない。 | 時間を無駄にしないという教訓につながる。 |
| 時がたつのは早い | 時間が速く過ぎると感じる。 | 日常的で分かりやすい。 |
三つは似た教え・感慨を表せますが、比喩が異なります。「歳月流るる如し」は流れが止まらないこと、「光陰矢の如し」は速さ、「歳月人を待たず」は人を待ってくれないことが中心です。
「歳月流るる如し」は誰の言葉?
「歳月流るる如し」という表現の意味は辞書で確認できますが、この形の句が特定の人物によって最初に作られたと断定する根拠は、ここで示した辞書の記述だけでは確認できません。
一方「歳月人を待たず」は、陶淵明の詩の一節に基づく故事成語として『故事成語を知る辞典』で説明されています。二つの表現を、出典まで全く同じだと考えないようにしましょう。
「歳月流るる如し」の「流るる」とは?
「流るる」は古い文章で使われる語形で、現代の「流れる」に当たります。「流るる如し」と書くことで、文語調の落ち着いた響きが生まれます。
現代の説明文なら「年月は流れるように過ぎていく」と言い換えることもできます。読み手に応じて、分かりやすい表現を選びましょう。
「歳月を重ねる」との違い
「歳月を重ねる」は、長い時間を積み重ねてきたことを表します。「歳月流るる如し」は、年月が止まらず過ぎていくことへの感慨を表します。
関連記事:「歳月を重ねる」の意味と使い方
「二人は長い歳月を重ねてきた。」=共に過ごしてきた時間の積み重なり。
「歳月流るる如し。気づけば二十年がたった。」=過ぎ去る時間への感慨。
卒業式や記念式典での使い方
改まった挨拶やスピーチで使うと、時間の流れを印象的に表せます。ただし、聞き手が意味を知らない場合は、具体的な出来事に続けて話すと伝わりやすくなります。
定型句の表記に注意。「歳月長るる如し」など別の漢字にすると意味が通らなくなります。また、「光陰矢の如し」と意味が近くても、出典を同一視して紹介しないようにしましょう。
よくある質問
「歳月流るる如し」は何と読みますか?
「さいげつながるるごとし」と読みます。
「歳月流るる如し」とは簡単に言うと?
年月は水の流れのように、止まらずに過ぎていくという意味です。
「光陰矢の如し」と同じ意味ですか?
非常に近い意味ですが、前者は流れる水、後者は矢を比喩に使っています。
「歳月人を待たず」との違いは?
「歳月人を待たず」は、時間は人を待ってくれないという教訓的な意味が強くなります。
「流るる」は誤字ですか?
いいえ。「流れる」に当たる文語的な語形です。
まとめ
- 「歳月流るる如し」は年月が流れる水のようにとどまらず過ぎること。
- 「光陰矢の如し」「歳月人を待たず」と意味は近いが、比喩の中心が異なる。
- 「流るる」は文語的な形であり、誤字ではない。