- 読み方
- ごりゅういください
- 意味
- ある事柄を心に留めて、気をつけてほしいと丁寧に伝える言葉。
- 使う場面
- 条件変更・申請期限・確認事項・健康への気遣いなど。
- 「ご注意」との違い
- 「留意」は心に留めて気をつけること。「注意」は用心・警戒や、意識を向けることなど幅広い意味で使う。
- 大切な注意点
- 危険や事故を防ぐための案内では、必要な行動・禁止事項を具体的に示す。
「ご留意ください(ごりゅういください)」は、「この点を心に留めて、気をつけてください」と丁寧にお願いする表現です。「申込期限が変更になりましたので、ご留意ください」「記載内容をご確認のうえ、条件の違いにご留意ください」のように使います。
「ご注意ください」と意味が重なる場合もありますが、何かを意識しておくことを伝えるのか、危険や間違いを避けるために行動してほしいのかによって、適切な言葉は変わります。
「ご留意ください」の意味と読み方
読み方は「ごりゅういください」です。『デジタル大辞泉』の「留意」は、ある物事に心をとどめて気をつけることを意味します。『精選版 日本国語大辞典』でも、ある事柄に意を留めること・注意することと説明されています。
「ご留意ください」は、「留意」に敬意を表す「ご」と、相手への依頼を表す「ください」を添えた言い方です。会議・メール・案内文などで、気をつけてほしい点を相手に示すときに使えます。
一番分かりやすい例
「申込受付は〇月〇日で終了します。期限を過ぎると申し込みができませんので、ご留意ください。」
期限を忘れず意識してほしいことを表しています。日付や条件などの具体的な情報も、必ず一緒に伝えましょう。
「ご留意ください」を使った自然な例文6選
- 申込期限:「申込期限は今月末に変更となりましたので、ご留意ください。」
- 契約内容:「プランによって利用できる機能が異なりますので、条件の違いにご留意ください。」
- イベント案内:「当日は受付場所が変更になります。お越しの際はご留意ください。」
- 業務の引き継ぎ:「最新版では入力項目が一つ追加されていますので、確認時にご留意ください。」
- 文書作成:「申請書は年度によって様式が異なります。作成時には使用年度にご留意ください。」
- 相手を気遣う言葉:「気温の変化が大きい季節ですので、どうぞ体調管理にご留意ください。」
「何に留意するか」を明らかにすると、読み手が必要な注意事項を理解しやすくなります。「ご留意ください」を繰り返すだけでなく、対象・理由・必要に応じた対応を説明しましょう。
「ご留意ください」「ご注意ください」「ご承知おきください」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 適する文脈 |
|---|---|---|
| ご留意ください | 心に留めて気をつけてほしい。 | 申込条件・確認事項・配慮してほしい点。 |
| ご注意ください | 気をつけてほしい。用心・警戒や意識を向ける意味もある。 | 危険や間違いの防止、一般的な注意。 |
| ご承知おきください | あらかじめ知っておいてほしい。 | 予定や条件の変更などを事前に知らせる。 |
| ご確認ください | 事実・内容を確かめてほしい。 | 日程・数値・資料のチェックを求める。 |
| ご配慮ください | 事情を考え、心配りをしてほしい。 | 周囲への気遣いや負担への考慮を求める。 |
「留意」と「注意」は意味が近く、『精選版 日本国語大辞典』も「留意」を「注意」と説明しています。したがって、「ご留意」は危険に一切使えない、という決まりはありません。ただし、差し迫った危険を知らせる場合には、「ご注意ください」と具体的な警告を使う方が直ちに伝わることがあります。
「ご留意ください」と「ご注意ください」はどちらが丁寧?
単純な上下関係はありません。どちらも相手に注意を促す丁寧な表現です。「ご留意ください」は文章語的で改まった印象になりやすく、「ご注意ください」は日常の案内や警告でも幅広く使われます。
同じ内容を伝える場合
「提出期限の変更にご留意ください。」=変更された期限を心に留めておいてほしい。
「提出期限を過ぎないようご注意ください。」=遅れないよう気をつけてほしい。
両方とも自然ですが、相手に意識してほしいのか、具体的な失敗を防いでほしいのかという重点が異なります。
「ご留意ください」は目上や取引先に失礼?
目上にも使えます。ただし、相手に注意を求める依頼形なので、状況によっては指示しているように聞こえることがあります。相手への負担が大きい依頼や、丁重に伝えたい文書では、次のような形にすることもできます。
| 言い方 | 印象・場面 |
|---|---|
| ご留意ください。 | 簡潔で丁寧。案内文や注意事項に使いやすい。 |
| ご留意いただけますと幸いです。 | 相手の意向を尊重する柔らかな依頼。 |
| ご留意くださいますようお願いいたします。 | 改まった通知や案内に使える。 |
| ご留意願います。 | 簡潔で事務的。文脈によってやや強く響く。 |
ただし、期限厳守など必ず守ってもらう必要がある事項に「幸いです」を使うと、任意のお願いに聞こえることがあります。その場合は、必要な行動と期限を明確に書く方が重要です。
ビジネスメールの自然な文例
件名:申込書の提出期限変更のお知らせ
いつもお世話になっております。
申込書の提出期限を、当初の〇月〇日から〇月△日に変更いたしました。
旧様式の申込書は受付対象となりませんので、最新版をご利用くださいますようお願いいたします。期限と様式が従来と異なりますので、ご留意ください。
ご不明な点がございましたら、担当窓口までお問い合わせください。
この文例では「最新版を使う」という必要な行動を示したうえで、変更点への注意を求めています。「ご留意ください」だけで具体的な条件の説明を省かないことが大切です。
「体調にご留意ください」と「ご自愛ください」の違い
「健康に留意する」は辞書にもある自然な言い方で、「体調管理にご留意ください」も使えます。一方、手紙の結びなどで相手の健康を気遣う場合には、「どうぞご自愛ください」という表現もよく用いられます。
「ご留意ください」は注意を払うことに、「ご自愛ください」は自分の健康や体を大切にしてほしいという気遣いに重点があります。必ずしも同じ意味ではないため、文章に合う方を選びましょう。詳しくは「ご自愛ください」の意味と使い方も参考にしてください。
安全上の警告では「ご留意ください」だけでよい?
危険の内容や回避方法が必要な場合は、それだけでは不十分です。「足元にご留意ください」より「足元に段差があります。転倒しないようご注意ください」の方が、注意する対象と理由が明確です。
安全上の案内は具体的に。
曖昧:「作業中は十分ご留意ください。」
具体的:「点検中は機械を停止し、指定された手順を守ってください。」
こうした危険防止の案内では、対象・危険・必要な行動を可能な限り明示しましょう。言い方を丁寧にすることと、必要な指示を伝えることは別です。
「ご留意ください」は承諾してもらう表現?
いいえ。注意してほしい点を伝える表現であり、相手が条件を承諾したことや、実際に確認作業を終えたことを意味しません。
回答が必要な場合は「変更内容をご確認のうえ、〇月〇日までに承諾の可否をご返信ください」などと、具体的に依頼しましょう。
よくある質問
「ご留意ください」は何と読みますか?
「ごりゅういください」です。「留意」は「りゅうい」と読みます。
「ご留意ください」とは簡単に言うと?
この点を心に留めて、気をつけてくださいという意味です。
「ご留意ください」と「ご注意ください」の違いは?
どちらも注意を促しますが、「留意」は心に留めること、「注意」は気を配る・用心するなど、幅広い意味で使います。
「ご留意ください」は目上の人に使えますか?
使えます。ただし、相手との関係によっては「ご留意いただけますと幸いです」などにすると柔らかくなります。
「ご留意願います」は使えますか?
使われる表現です。簡潔で事務的な響きがあるため、文脈に応じて「ご留意くださいますようお願いいたします」などを選べます。
「体調にご留意ください」は正しいですか?
はい。体調に気を配ってほしいという意味で使えます。健康を気遣う手紙の結びなら「ご自愛ください」も自然です。
「ご留意ください」だけで安全上の注意を伝えられますか?
危険の回避方法まで必要な場合は不十分です。注意対象・危険の内容・必要な行動を具体的に伝えましょう。
まとめ
- 「ご留意ください」は、ある事柄に心を留めて気をつけてほしいという表現。
- 「ご注意ください」と意味は重なるが、「注意」は警戒や用心などにも幅広く使う。
- 期限や条件を伝えるときは、何が変わったかを具体的に示す。
- 安全上の案内では、単なる丁寧さよりも危険と必要な行動の明確さを優先する。