「収める」「納める」「治める」「修める」の違いとは?わかりやすく解説

「収める」「納める」「治める」「修める」の違いとは?わかりやすく簡単に解説

「おさめる」という読みには、異なる漢字で表現されることが多く、それぞれ異なる意味や用途を持っています。

違いの博士
この記事では、「収める」「納める」「治める」「修める」の違いをわかりやすく簡単に解説します。

「収める」「納める」「治める」「修める」の意味・違い

意味・違い

「収める」とは

まず、「収める」は、物や事柄を一定の場所や状態に保持することを意味します。

具体的には、物を安全な場所に置いたり、ある目標や成果を手に入れたりする際に使われます。

例としては、「教科書を引き出しに収める」や「勝利を収める」が挙げられます。

さらに、状況や事態が落ち着く様子を示す場合にも「収める」という言葉が用いられ、ここでは「インフレが収まる」や「丸く収まる」といった使い方が考えられます。

「納める」とは

次に、「納める」は、特定の場所や人に何かを提供したり渡したりすることや、何かを完了または終結させることを意味します。

税金の支払いや商品の受け渡しの際など、義務や責任を果たすための行為を示す文脈でよく使われる言葉です。

具体例としては、「税金を納める」や「注文の品を納める」などが挙げられます。

また、「食べ納める」のように年の瀬に最後に食べるという場面や、何かを終えるという意味合いでも使用されます。

「治める」とは

続いて、「治める」は、ある範囲や領域、集団を管理・統治することや、乱れた状態を平穏にすることを意味します。

この言葉は、「国を治める」や「領地を治める」といった文脈で、統治や支配の意味合いで使われることが多いです。

また、何らかの不快な状態が和らぐ様子を示す場合にも使用され、その例として「痛みが治まる」という表現が考えられます。

「修める」とは

最後に、「修める」は、学びや鍛錬を通じて何かを身につけることや、自身の性格や行動を練磨・向上させることを意味します。

この言葉は、「学業を修める」や「武道を修める」といった習得や鍛錬の文脈で使われるほか、「身を修める」という形で、心や行動の向上を目指す場面でも使用されます。

これらの漢字は、同じ「おさめる」という読みながらも、それぞれ異なる意味や文脈で使われるので、文脈に合わせて適切に使い分けることが求められます。

「収める」「納める」「治める」「修める」の違い!表で簡単まとめ

助手ねこ
表を使って、それぞれの違いや特徴をカンタンにまとめるでー!
漢字 主な意味・説明
収める 物や情報を一定の場所や媒体に格納。また、好ましい結果や成功を得る。例:「教科書を引き出しに収める」、「勝利を収める」
納める 物や金銭を特定の場所や人に提供、または義務や責任を果たす行為。例:「税金を納める」、「年の瀬に最後に食べること」
治める 何かを統制、管理、または混乱や災害を防ぐ、うまく処理。例:「国を治める」、「暴動を治める」
修める 学びや鍛錬を通じて何かを身につける、または自己の品性・能力を向上。例:「学業を修める」、「身を修める」
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