「午前12時」と「午後0時」の違いとは？わかりやすく解説

正午、すなわち昼の12時に関しての時間表現は、日本の歴史や文化の中で複雑な背景を持っています。

この記事では、「午前12時」と「午後0時」の違いをわかりやすく簡単に解説します。

「午前12時」と「午後0時」の意味・違い

1872年（明治5年）の11月9日に出された「太政官達第337号」によって、日本の時刻制度が改正されました。

この改正の中で、一日を24等分する形式が採用され、それに伴い「午前」と「午後」の概念が定められました。

この太政官達において、24時間制の12時（正午）は「午前12時」と定義されました。

一方、24時間制の0時（正子）は「午前0時」と「午後12時」の2つの表現が用意されました。

これにより、法律的な文書上での昼の12時は「午前12時」として定義され、「午後0時」という表現は正式には存在しないことになります。

しかし、この定義は、日常の生活や実際の利用シーンにおいては必ずしも明瞭ではありません。

特に、昼の12時を「午前12時」と表現すると、それが昼であるのか夜であるのかの区別が難しくなることがあるため、誤解を招きやすいです。

この問題を解決するため、国立天文台などの公的機関では、昼の12時を「午後0時」と表現しています。

このような表現の方が、日常生活や実際のコミュニケーションにおいて誤解を生じにくく、伝わりやすいとされています。

情報通信研究機構によれば、太政官達第337号が制定された当時、その主な目的は旧暦から新暦への変更であり、時間の細かい定義に関しては十分な審議がなされていなかったと指摘されています。

このため、法律的な文書と日常生活や実用的な文脈との間にギャップが生じていると考えられます。

「午前12時」と「午後0時」の違い！表で簡単まとめ

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