「重症」と「重傷」の違いとは?わかりやすく解説

「重症」と「重傷」の違いとは?わかりやすく簡単に解説

「重症」と「重傷」は、日本語でよく使われる表現ですが、それぞれ異なる意味や使用シーンを持っています。

違いの博士
この記事では、「重症」と「重傷」の違いをわかりやすく簡単に解説します。

「重症」と「重傷」の意味・違い

意味・違い

「重症」とは

「重症」は、病気やその症状が深刻であることを指します。

これは病気が進行し、症状が悪化した場合や、体調が非常に悪い状態を示すときに使用されます。

例として、風邪の症状が重くなった場合や、ある病状が進行している際に「重症の風邪」や「重症の病気」と言うことができます。

また、比喩的には、感情的なダメージが大きいときや、特定の状況や悩みが深刻であることを示す場面でも使われます。

しかし、「重症」は病気だけを意味する言葉ではなく、ケガの状態も含めて表現されることがあります。

消防が救急搬送する際、ケガや病気の状態を「重症」と表現することも一例です。

消防庁の定義によると、「重症」は3週間以上の入院が必要な病気や傷を指します。

「重傷」とは

一方、「重傷」は、身体に受けた大きなけがを指す言葉として用いられます。

具体的には、事故や暴力により体に大きなダメージを受けた際や、深い切り傷や骨折などの身体的なダメージを示す場面で使われるのが一般的です。

警察は、事故の際にけが人の状態を評価するときにこの「重傷」という言葉を使用します。

警察の定義によると、「重傷」は全治30日以上必要なケガを指します。

事故や事件の報道

事故や事件の報道などでは、警察や消防などの情報提供元によって、これらの言葉の使い方が異なることもあります。

例えば、マスコミが「全治3カ月の重傷」と報じる場合、それは警察の発表に基づいています。

ポイント
要するに、「重症」と「重傷」は似ているようで異なる用語であり、その背後にある定義や文脈、機関による使い方を理解することで、正確な情報伝達が可能となります。

「重症」と「重傷」の違い!表で簡単まとめ

助手ねこ
表を使って、それぞれの違いや特徴をカンタンにまとめるでー!
項目 重症 重傷
意味 病気や症状が非常に深刻 体に受けた大きな傷やけが
用例 風邪が進行して高熱が出る「重症の風邪」 交通事故での大怪我「重傷を負った」
比喩的な使用 心の傷や性格の悪さなど、好ましくない状態や特性を示す際 特定されていない
使用シーン 病気やその症状の深刻さを示す際 身体的なダメージやけがの深刻さを示す際
定義における治療日数 消防庁: 3週間以上の入院が必要 警察: 全治30日以上
関連する機関の使用状況 消防が救急搬送を行う場合に使用 警察が事故のケガ人の状態を評価する際に使用
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