- 読み方
- ごしえん
- 意味
- 相手が活動や取り組みに力を貸し、支え助けてくれることを丁寧に表す言葉。
- 支援の種類
- 資金・物品・人員・知識・技術・情報など、さまざまな形がある。必ずしも金銭に限らない。
- よく使う形
- 「ご支援いただき、ありがとうございます」「引き続きご支援をお願いいたします」
- 注意点
- 「ご協力」「お力添え」と意味が重なる。定型句だけで支援内容や必要な行動を曖昧にしない。
「ご支援(ごしえん)」とは、相手が活動や取り組みを支え、力を貸してくれることを敬意を込めて表す言い方です。「日頃より温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます」「事業の実施に向けて、ご支援いただけますと幸いです」など、依頼にもお礼にも使います。
「支援」は金銭的な援助に限りません。必要な情報を提供したり、専門知識で助けたり、活動を後押ししたりすることも支援に含まれます。一方、実際にどのような支援を求めているのかは、「ご支援」だけでは決まりません。具体的に伝えることが大切です。
「ご支援」の意味と読み方
読み方は「ごしえん」です。『デジタル大辞泉』は「支援」を、力を貸して助けることと説明しています。『精選版 日本国語大辞典』では、活動を容易にするために支え助けることと示されています。
「ご支援」は、こうした「支援」に丁寧さ・敬意を添えた言い方です。物的・人的・情報的な手助けなど、具体的な内容に応じて使えます。「支援」と「寄付」は同義ではないため、金銭の提供を依頼するなら金額や使途などを明示する必要があります。
支援にはさまざまな形があります。
- 資金面:活動に必要な資金の提供
- 技術面:専門知識や技術に関する助言
- 運営面:会場の準備、人員の派遣など
- 情報面:資料・情報の提供や相談への対応
これらは「ご支援」の具体例であり、すべての支援に必ず当てはまる分類ではありません。
「ご支援」を使った自然な例文6選
- 日頃の感謝:「平素より弊社の活動にご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。」
- 行事へのお礼:「今回の講演会では、会場の準備などにご支援いただき、ありがとうございました。」
- 専門家への依頼:「新しい教材を作成するにあたり、内容の監修についてご支援いただけますと幸いです。」
- 地域活動:「地域の皆様のご支援により、清掃活動を継続することができました。」
- 今後のお願い:「来年度の事業につきましても、引き続きご支援をいただけますようお願い申し上げます。」
- 支援内容の明示:「資金面でのご支援をお願いするにあたり、使途をまとめた資料をお送りいたします。」
使い方は大きく分けて「支援をお願いする」「支援を受けたことに感謝する」「支援による成果を説明する」の三つです。まだ支援を受けていない相手に、受けたことを前提とするお礼を書かないようにしましょう。
「ご支援」「ご協力」「お力添え」「ご助力」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 例文 |
|---|---|---|
| ご支援 | 活動や取り組みを支え助けること。 | 事業にご支援をいただく。 |
| ご協力 | 力を合わせて物事に取り組むこと。 | アンケートにご協力いただく。 |
| お力添え | 仕事や活動への手助け・援助。 | 準備にお力添えいただく。 |
| ご助力 | 力を貸して助けること。お力添えと非常に近い。 | 調査にご助力いただく。 |
| ご尽力 | 目的のために力を尽くすこと。 | 問題の解決にご尽力いただく。 |
『デジタル大辞泉』は「協力」を力を合わせて事に当たること、「力添え」を手助けすることと説明しています。これらの言葉は重なる場面が多く、すべてを厳格に使い分ける必要はありません。
例えば、調査に協力してくれた相手に「ご協力ありがとうございました」と伝えるのは自然です。その協力が活動全体を支えるものなら「ご支援ありがとうございました」と書ける場合もあります。伝えたい意味の中心に合わせて選びましょう。
関連記事:「ご協力」の意味と例文、「お力添え」の意味と例文、「ご助力」の意味と例文
「ご支援を賜り」と「ご支援いただき」はどちらが正しい?
どちらも使える丁寧な表現です。「賜る(たまわる)」は、相手からいただくことを非常に改まって表します。公式な挨拶状や式典では「格別のご支援を賜り」、一般的なビジネスメールでは「ご支援いただき」が使いやすいでしょう。
| 言い方 | 適する場面 |
|---|---|
| ご支援いただき、ありがとうございます。 | 幅広い場面で使える丁寧なお礼。 |
| ご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 | 公式な挨拶状や改まったお礼。 |
| ご支援くださり、ありがとうございます。 | 相手が力を貸してくれたことへのお礼。 |
「いただき」は自分側から見た受け取り方、「くださり」は相手の行為を表す言い方です。どちらか一方だけが正しいというわけではありません。
取引先へのお礼メールでの使い方
件名:イベント運営へのご支援のお礼
いつもお世話になっております。
先日はイベント運営にあたり、会場設営や当日の受付対応にご支援をいただき、誠にありがとうございました。
皆様のご協力により、予定していたプログラムを実施することができました。改めて心より御礼申し上げます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
この文例は、支援の内容が具体的であることがポイントです。「ご支援のおかげで成功しました」と結果を大きく表現するよりも、確認できる成果を示した方が、相手に感謝が伝わりやすくなります。
初めての相手に支援をお願いするメール
件名:地域活動へのご協力のお願い
突然のご連絡失礼いたします。〇〇団体の△△と申します。
当団体では、来月実施する地域清掃活動の準備を進めています。活動に必要な備品について、物品提供などのご支援をご検討いただけないでしょうか。
必要な備品の種類や数量、活動の概要をまとめた資料を添付いたしました。ご不明点がございましたらご説明いたします。
ご多忙のところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
初めての依頼では、団体・目的・具体的な支援内容・相手が判断できる資料を示すことが大切です。「平素よりご支援いただき」といった、すでに支援を受けていることを前提とした挨拶は避けましょう。
「今後とも変わらぬご支援」はいつ使う?
すでに支援を受けている相手に、これからも支え続けてほしいとお願いする表現です。正式な挨拶文などによく合います。
ただし、初めて依頼する相手に「変わらぬご支援」と書くのは不自然です。また、すでに協力を受けている場合でも、今後の協力が約束されたわけではありません。相手に必要以上の負担を求めない配慮も必要です。
「ご支援」はお金を出してもらう意味だけ?
いいえ。支援には資金の提供だけでなく、専門知識、人的な協力、物品などさまざまな形があります。『デジタル大辞泉』の「支援」も、金銭に限定した意味では説明されていません。
逆に、お金をお願いしたいときに「ご支援ください」としか書かないと、何を求めているのか不明確になります。「活動費としての寄付」「備品購入への資金協力」のように、目的と内容を明示しましょう。
「ご支援」は自分側の行為にも使える?
自分が相手を助けると伝える場合には、「支援いたします」「できる限りお手伝いいたします」などが分かりやすい表現です。「ご支援いたします」のように丁寧にする言い方も見られますが、文体や場面に合わせて自然な言葉を選ぶとよいでしょう。
なお、相手が援助を受けたという事実と、こちらが援助を約束したという事実は別です。契約や業務上の案内で支援の範囲を説明する場合は、具体的な内容まで記しましょう。
「ご支援」を使うときの注意点
「ご支援」は便利な言葉ですが、支援の種類・範囲・期限が自動的に伝わるわけではありません。特に寄付・協賛・業務協力などの依頼では、何をお願いするのか、支援されたものをどう使うのか、相手の負担がどれくらいかを明確にしましょう。
よくある質問
「ご支援」は何と読みますか?
「ごしえん」と読みます。
「ご支援」の意味は?
相手が活動や取り組みを支え、力を貸してくれることを丁寧に表す言葉です。
「ご支援」は目上の人にも使えますか?
使えます。「ご支援いただきありがとうございます」「ご支援を賜りますようお願い申し上げます」などと述べられます。
「ご支援」と「ご協力」の違いは?
「ご支援」は活動を支え助けること、「ご協力」は力を合わせることに重点があります。ただし意味が重なる場面もあります。
「ご支援」と「お力添え」はどちらが丁寧?
どちらも丁寧で、厳密な丁寧さの上下関係を設ける必要はありません。文脈や伝えたい助けの内容に合わせて選びましょう。
「ご支援」は寄付金のことですか?
寄付などの資金援助を指す場合もありますが、それだけではありません。物品・人員・知識などによる援助にも使えます。
初めての相手に「今後とも変わらぬご支援」は使えますか?
通常は不自然です。以前から支援を受けていることを前提とした表現なので、初回は具体的な協力依頼を示しましょう。
まとめ
- 「ご支援」は、相手から活動への手助けや後押しを受けることを丁寧に表す言葉。
- 支援は金銭だけに限らない。「ご協力」「お力添え」と意味が重なる部分もある。
- 正式な文書では「ご支援を賜り」、一般的なメールでは「ご支援いただき」などを使える。
- 依頼するときは、何をどのように支援してほしいのかを具体的に伝える。