- 読み方
- あいなりました
- 意味
- 「なりました」を改まった調子で表した言い方。
- よく使う形
- 開催する運びと相成りました/中止と相成りました。
- 注意点
- 「相成りました」を使えば必ず敬意が伝わるわけではない。場面によって「なりました」が自然。
「相成りました(あいなりました)」は、「なりました」を改まった調子で表した言い方です。「相成る(あいなる)」に、丁寧な「ます」の過去形が付いています。
式典の挨拶や改まったお知らせでは使われますが、通常のメールや日常会話では「なりました」「決まりました」「開催することになりました」などの方が簡潔で伝わりやすい場合があります。
「相成りました」の意味・読み方
「相成る」は、辞書で「なる」の改まった言い方と説明される動詞です。「相」はここでは接頭語として使われ、表現を改まった調子にしています。
「相成りました」によって結果が変わるわけではなく、「なりました」と基本的な意味は同じです。公的な挨拶や古風な文体に合いやすい一方、相手への尊敬を表す尊敬語そのものと考える必要はありません。
「相成りました」の使い方・例文
- 本年の記念式典は、来月開催する運びと相成りました。
- 関係各所との協議の結果、催しは延期と相成りました。
- 皆さまのご支援により、このたび新施設を開設する運びと相成りました。
- 諸般の事情により、本年度の開催は見送ることと相成りました。
- 長らくの準備を経て、いよいよ式典の日を迎えることと相成りました。
いずれも改まった場面を想定した例です。学校の連絡や簡潔なメールでは、「開催が決まりました」「延期になりました」などに言い換えても意味は伝わります。
「相成りました」と「なりました」「決定しました」の違い
| 表現 | 意味の中心 | 使い分け |
|---|---|---|
| 相成りました | なりました、改まった語調。 | 式典・格式ある文書など。 |
| なりました | ある状態・結果になった。 | 日常から仕事まで広く使える。 |
| 決定しました | 意思決定により物事が決まった。 | 誰かが正式に決めたことを明示する。 |
| ~する運びとなりました | 経緯を経て、その段階に至った。 | 改まった報告にも使う。 |
「相成りました」は必ずしも誰かが決定したことだけを指すわけではありません。状況が変わってある結果に至った場合も使います。単に決定の事実を強調したいなら「決定しました」を選びましょう。
「~する運びと相成りました」は自然?
「~する運びと相成りました」は、改まった案内文などに見られる表現です。「運びとなりました」でも意味は伝わります。重々しい表現を重ねると古風に響くため、目的と読み手に合わせて使い分けます。
例えば、日常的な案内なら「来週開催することになりました」、式典での報告なら「このたび開催する運びと相成りました」とする方法があります。
仕事で使うときの注意点
「相成りました」は改まった表現ですが、それだけで読み手に敬意が伝わるわけではありません。中止や変更の報告なら、何がどうなったのか・理由・今後の対応を明確に伝えることの方が重要です。
また、自分の役職の報告では「部長に相成りました」より「部長に就任いたしました」の方が自然な場面もあります。「相成りました」をすべての「なりました」に機械的に置き換えないようにしましょう。
ビジネスメールの文例
関係各位
このたび、記念式典を11月15日に開催する運びと相成りました。詳細につきましては、改めてご案内いたします。
より簡潔にしたい場合は「記念式典を11月15日に開催することになりました」としても差し支えありません。
よくある質問
「相成りました」は何と読みますか?
「あいなりました」と読みます。
「相成りました」は敬語ですか?
「相成る」は「なる」の改まった言い方で、「ました」は丁寧な形です。ただし、相手を高める尊敬語そのものではありません。
「相成りました」は古い言葉ですか?
古風で格式ばった印象がありますが、式典や改まった報告など、現在でも使われる場面があります。
「なりました」と言い換えてもよいですか?
基本的な意味は変わりません。相手や場面に合わせて、分かりやすい方を選べます。
まとめ
- 「相成りました」は「なりました」を改まった調子で表す言い方。
- 式典や格式ある文章で使われるが、日常のメールでは「なりました」が自然な場合もある。
- 難しい言い方を選ぶより、変更内容や必要な情報を明確に伝えることが大切。
主な参考辞書・資料
- 『デジタル大辞泉』「相成る」
- 『精選版 日本国語大辞典』「相成る」